Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

グランプラス周辺の記憶(後編)

 確か2度目のブリュッセル訪問は、某社の幹部とご一緒させてもらった。その会社のスタッフから「ホテルはグランプラスから1本入ったAmigoにしました」と連絡をもらって、予約を入れた。するとNINJAの天敵(経理という職種)から、ワーニングメッセージが来た。規定の予算を大幅に超えるとの警告(恫喝?)である。

 
 お客様同行なので、と言い訳をしなんとか泊ることができたのがこのホテル。あの時はちゃんと宿泊し、会議に遅れず、無事に帰ることで頭がいっぱいで、ホテルの写真も撮っていなかった。改めて前に立つと、荘厳な雰囲気のする佇まいのホテルである。確かに高そうだ。

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 あの時はその幹部の会社もちでディナーに誘ってもらい、「Amigo」のレストランで立派な食事をごちそうになった記憶がある。料理の内容は全く覚えていない。料理はともかく、お酒も覚えていないのだからいかに緊張していたかがわかる。
 
 「Amigo」からは20mほどでグランプラスに出られる。このホテルは、市庁舎に隣接して建っているのだ。ブリュッセルには何故か冬の時期ばかりに出張がある。「Amigo」に泊まった時もそうだった。グランプラスの広場にはクリスマスの飾りがあった。厩のセットがあり、キリスト誕生のシーンを実物大で再現したものだった。
 
 それがあったところは広場の東側、「ブラバン公爵の館」と呼ばれる建物の前あたり。今回は工事用資材などが並べられていて、ちょっと興をそがれた。とはいえ、周りの壮大さはあまり例を見ない。雪は消えているがシャーベット状の水分は残っていて、防水の靴を履いてきてよかったなと思う。

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 大体、この市庁舎なるものが15世紀の建物だとガイドブックにあるのだが、そんなに古いもの(例えば二条城)をいまだに日常業務に使っているなどということは日本人には理解できない。もちろん、市庁舎を含めて貴重な観光資源になっていることは良くわかる。こんな寒い時期だし、新型コロナの脅威もあって観光客は多くない。
 
 どういうわけか、陽光降り注ぐ時期に来ることができない街ブリュッセルである。仕事で来るのだから混まないこの時期は有難いと言えるのだが、それでももっと陽気のいいときに機会があるといいね。今回はおとなしく付近の屋内レストランで食べますけど、本当はテラス席で明るいうちにLeffeなど呑みたいですね。