先日「情報」によって濃厚接触者の可能性ある人が僕らの会合を欠席してくれて、胸をなでおろしたことをご紹介した。同時に自治体や企業などから情報開示を進めることも増えてきて、ある意味安心している。ただ次の問題は、誤情報やデマ。トランプ大統領誕生のきっかけはFake Newsだったという説もあり、情報が正しいかどうかは切実な問題である。
https://toyokeizai.net/articles/-/331322
の記事にあるように、新型コロナウィルスに関してもFake Newsは飛び交っている。ここに紹介された以外にも、
・北朝鮮では、リンゴが特効薬と信じられている。
・米国のインフルエンザ死者1万人以上には、新型コロナの犠牲者も交っている。
・Facebookは「漂白剤を飲めば治る」などとする書き込みを誤情報として削除した。
など無数に情報があり、それらに踊らされないようにと上記の記事は警告している。それはいいのだが、この記事にしても最後の項目「生物兵器説はありえない」との主張には首をかしげざるを得ない。致死率が低すぎるから生物兵器ではないとの専門家の説明だが、社会に混乱をもたらすだけでも「兵器」としての価値は十分にある。
発症しない状態でも感染させることができるから、根絶が難しいのだ。即死をもたらすようなものだと、地域を限定して「核爆弾による熱処理」をしてしまえば、犠牲は大きくなるが封じ込めができる。このあたり、マイクル・クライトンの「アンドロメダ病原体」を読んでもらえればわかると思う。
https://nicky-akira.hateblo.jp/entry/2020/02/19/000000
それでは、この「専門家」はどうしてこのような主張をするのだろうか。可能性は2つ。
・病理学などの専門家であって、軍事専門家や危機管理の専門家ではない。
・わかってはいるが、世間に対して「生物兵器説」を否定する役割を持っている。
2つ目の方が深刻で、「御用学者」として中国政府に忖度する日本政府の代弁をしたか、中国政府そのものに指示されたかだと思う。ここまで疑わないといけないのが、現在のFake News対応、リテラシーを磨くのは容易ではありませんね。あまりひどいFake Newsに対しては、削除くらいでは生ぬるいでしょう。「風説の流布」のような罪状で逮捕できないものでしょうかね。