日頃あまりご縁のないところが、銀座。霞ヶ関で有名な某教授は、出入り業者の接待で毎月100万円以上も飲まれるそうなと聞いたのは20年ほど前。うらやましいなとも思ったが、僕には縁のない世界だった。その舞台の大半は銀座だったと聞いた。
もちろん銀座にもいろいろなお店があって、豪遊対象のお店ばかりではない。リーズナブルなお店は(もちろん個人で)何度か行ったこともある。それが、今回は銀座6丁目のビルにある「QBE」という店に誘っていただいた。不慣れなので、小雨の中地図とにらめっこしてビルを探した。
「銀緑館」というビルの5階にあるこのお店。「炭火焼×イタリアンの創作料理」が売りとある。エレベータを降りて見ると和風の造り。それもそのはずで、この店が銀座の有名寿司店「久兵衛」の姉妹店なのである。会食は6人、まずビールから始め、コーヒーカップに入れたコンソメスープが出てきた。滋味深い味で、食欲を増す効果がある。
次のお酒は白ワインを頼んだ。辛口のもので、さっぱりとしたイタリアワインである。前菜が3皿、イサキのカルパッチョにウニをちらしたもの、ぷっくりした牡蠣のグリルと松茸のフライ。いずれも、お目にかかったことも味わったことものないものだ。直にワインが空いてしまい、もう1本追加したら別の銘柄が出てきた。在庫の数は多くないようだ。
いろいろな話をしたが、海外の話題が多い。先方の幹部は明日からシンガポールだという。僕自身もすぐに海外旅行を控えているし、世界の街のあそこがいい、ここが悪いと話し合った。やってきたメイン料理は、アンガス牛のグリル。内側かしっかりレアで、かなりのボリュームがある。味付けは塩だけ。ウシを食べた気分になった。
これにリゾットとグラッパが付いてきて、大変満足したディナーになった。誘っていただいた方に感謝だが、ちょっと個人では手が出ないレヴェルのお値段ではないかと思う。それでもあと一度は来たいですね、いつか・・・。