珍しいことだが、忙しい日々が続いている。今日は青山のオフィスに行った後、経団連で打ち合わせ。バタバタしているうちに昼時を逸してしまった。幸いなことに、次の予定は１時間後の総務省。大手町から東京メトロ丸の内線に乗れば、５~６分で霞ヶ関駅に着く。総務省の入っている合同庁舎２号館は目の前だ。少なめに見ても30~40分の昼食時間はとれる。
経団連ビルの地下にはあまり気に入った店がないので、地下鉄駅の方に歩いて行った。一番近いのは東京メトロ千代田線の改札だが、これだと経済産業省に行ってしまう。素通りして大手町ビルの地下に入った。大手の書店、郵便局、ATMコーナーなどが入っている便利なビルで、地下には一杯手ごろな食事のできるお店がある。
ただこのビル現在補修工事中。パーツに分けてお店を閉めての「大規模修繕」真っ最中だ。それでも残った数店のなかに、珍しい店があった。それが「油や」、油そばの店である。消費税が上がったばかりだが、値段が変わったような気はしない。基本メニューの「油そば」は650円だ。いい機会だと思って、今日のランチはここに決めた。
食券を買って店に入ると、コの字型のカウンターに15人以上は座れそうで、そのほかに２人用テーブルが３つばかりある。厨房が広くとってあって、動きやすそうだ。回転の速いラーメン店特有の造りだと思う。昼時をだいぶ過ぎているので、客は数人。ここは大盛り無料、空腹気味なので「大盛りでお願い」と威勢よく言った。
スープのない太麺のラーメン、チャーシューとメンマ、刻みのりと刻み葱がトッピングだ。オプションのトッピングは味付け卵からチーズまで豊富だが、経験する最初の一杯は基本メニューでなくてはいけない。お好みでと言われたきざみタマネギを多めに入れて、良くかきまぜた。底にたまっていた黒いお出汁と油が麺に絡んでくる。
見た目はくどいように見えて、結構さっぱりしている。これはいいものに当たったと喜んで、すぐに食べてしまった。後口も、刻みタマネギのおかげですっきりしている。近いうちにまた来たいと思ったが、「今週末で閉店です」と言われてしまった。とうとうこの区画も「大規模修繕」に入ってしまうようだ。うーん、どこかでまた食べられたらいいですね。それまで、さよなら。
