Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

大門交差点のリンガーハット

 珍しく芝公園周辺で会議があり、13:00開始だと言うので昼食をとる前にオフィスを出た。12:30大門駅着、昼食を食べる時間は十分にあるはずだった。ところが交差点付近のマクドナルド、小諸そば吉野家など見知ったチェーンは長蛇の列。このあたり下町の風情が残っていて、チェーン店並みに安くてしかもおいしい店が多いと思っていた。20年近く前にこの付近に何度か通い、昼食を食べた記憶があったからだ。

 
 だからチェーン店でもそんなに混まないだろうと勝手に思い込んだのが、運の尽きである。富士そばなら入れそうだが、最近あまりそそられない。CoCo壱番屋もあるのだが、あのカレーはちょっと重すぎる。右往左往しているうちに、リンガーハットを見つけた。幸い、外までは列が伸びていない。
 
 店内に数人立っているが、オールカウンターで50人は座れそうな「養殖場」のような店であるから直に空席ができそうだ。食券販売機でちょっと迷ったが、風が寒いこともあって定番の「ちゃんぽん」を選んだ。ネコ舌の僕は「皿うどん」の方が好みだが、気温からして汁物の方がうれしい。
 
 以前は500円の「とくちゃんぽん」など出していたのだが、国産野菜にこだわり質を保つためにかなり以前に値上げしている。今は「ちゃんぽん」の値段は630円、ただし同料金で麺を1.5玉や2玉に増量できる。お腹が空いているときにはうれしいサービスだが、まわりの人を見ると多くは餃子や炒飯を付けたセットメニューを食べている。サラリーマンはエネルギーの要る商売なのだ。

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 席について、インド人のような店員に食券を渡した。別のカウンターには中国人風の店員が食事を運んでいる。「イラッシャイマセ~、空イタ席ニドーゾ」という声も、ネイティブ・ジャパニーズのものではない。しばらくして、注文の品が正しく運ばれてきてほっとした。外国人就労規制が緩和になったようだが、その結果というわけでもないだろう。緩和以前から就労外国人を厳密に取り締まっていたら、都心の昼食難民は困ってしまっただろうから。
 
 余計なことを考えていると会議に遅れそうになったので、食べる方に専念した。以前と変わらず美味しかったのだが、外国人就労規制緩和って要するに「追認」だったのねと思った。