現在のイスタンブール空港は、昨年10月に開業したばかり。昨年2月にテルアビブに行くとき乗り換えた空港はもっとイスタンブール市街に近く、南のマルマラ海側にあった。新空港は黒海側で、広さは7,600haというから成田空港(約1,100ha)の7倍ほどである。今年4月に旧空港からすべての旅客便を引き継いでいる。
すでに到着した時から、その広さに驚いていた。着陸してターミナルビルまでタキシングするのだが、走っても走ってターミナルらしきものが見えてこない。およそ30分走ってようやくゲートに着いた。そこには電動カートが出迎えてくれて、深夜の人気のないターミナルの中を時速20kmくらいのスピードでイミグレーションまで運んでくれた。ゲートから歩いたら、おそらく30分はかかっただろう。
帰国便に乗るためのピックアップは22時の予定より早くやってきて、(イスタンブール名物の)渋滞にも遭わず高速道路に乗った。走ること40分ほどで空港に着いた。チェックインカウンターでもらった搭乗券の搭乗時刻は0時40分。あれ?出発時間は1時40分だから1時間前の搭乗とは早すぎないか。
とりあえずはトルコ航空のラウンジに入ったのだが、これも広い。巨大なフードコートのようだ。そう沖縄のイオンモール・ライカムのフードコートなみの広さだ。ディナーは食べたばかりだし、フライト上の「空飛ぶシェフ」の料理も食べたいから、ここでは水だけ飲んでいた。そのうちに会議で一緒だった人たちが三々五々到着。なにしろイスタンブール・東京間の直行便はこれしかないから、みんな集まってくるし予約できなかった人も多いようだ。
搭乗時間が近くなったので時間に正確な日本人6人が腰を上げ、ラウンジを出るとそこにお迎えの電動カートがいた。やれやれこれなら30分歩かなくていい。カートはまだ人の多い構内を少し慎重に(それでも時速15kmくらい)ゲートまで運んでくれた。まだまだ拡張工事中のこの空港、2つ目のターミナルも建設中だ。2030年には6本の滑走路を持った、年間2億人が利用する規模になるという。この街はふたたび東西の結節点になろうとしているのでしょうね。