Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

スイスエアーの進化(前編)

 日本に帰る朝、早く起きて荷造りをした。大してお土産など買っていないが、いつの間にか荷物は増えるものだ。なんとかトランクに収まったのが午前5時。当然ながら外は真っ暗、しかしテルミニ駅が近い表通りには時々騒音を立てて人や車が通る。

 

 チェックアウトしてゆっくりテルミニ駅に向かい、レオナルド・エクスプレスという空港ノンストップ特急に乗った。NEXのようなものだが、所要時間は30分あまり。空港駅に着いても、当然陽は上っていない。

 

 往路で世話になった中国国際航空には申し訳ないが、帰路が乗り慣れたスイスエアーなのは安心材料。この航空会社は、25年前に成田・チューリッヒを往復する仕事をしていた関係で良く乗った。プライベートでも利用したのだが、その時は一旦倒産した後でサービスは良くなかった。

 

https://nicky-akira.hatenadiary.com/entry/2019/09/29/150000

 

 さらに2年ちょっと前に世界経済フォーラムに出張した時に乗ったのだが、機材が古いこともあって満足度は低かった。それでも今回は家内と2人、質実剛健なスイスエアーで安心して帰れると思っていた。

 

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 まずは拠点空港チューリッヒまで、古い機材で行く。ビジネスクラスとはいえ3人掛けのシートを2人で使うくらいしかメリットはない。まあ実質1時間強のフライトなので文句はないが・・・。軽食は出してくれて、大柄な男性CAに「Orangensaft, bitte」というとニヤリと笑ってオレンジジュースを持ってきてくれた。

 

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 大学時代苦手の極みだったドイツ語だが、1年の1/4をドイツの片田舎で暮らす経験をするとちょっとは使えるようになるものだ。 チューリッヒの空港に着いて、まずラウンジに入った。ここも2年前に来た時に使っていて、ずいぶん綺麗になっていた。そして搭乗時間が来て成田行きの便に向かうと・・・あれリニューアルされている。

 

 9インチしかなかったモニターが大型液晶に代わっているだけでなく、青い日系航空会社風のボックス型のシートに替わっていた。方々に収納があり、テーブルも広い。家内のシートとの間にはテーブルを出さないでもカクテルグラスとおつまみくらいは置けるスペースがある。モニターの下には、携帯電話やメガネなども収納できる。これはまさに「進化したスイスエアーのビジネスクラス」である。

 

<続く>