Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ツィッターで討論する仕掛け

 OECDでの2日間の会議、始まりは900と早い。事務局からは、レジストレーションや荷物検査などで待ち行列があるから時間に余裕を見て、30分前には到着するように連絡が来ている。空港からの便利さと土地勘があることから、パリ市街ではOECDの反対側になるリヨン駅前にホテルをとっているので、片道の所要時間は1時間は見る必要がある。

 
 少し日が長くなっているから、730にホテルを出たが明るくなっていた。リヨン駅から地下鉄1号線に乗って、パリの中心部を抜けていく。通勤客で割合混んでいた。バスティーユルーブルコンコルドの各駅を通過、シャンゼリゼの次のフランクリン・ルーズベルト駅で9号線に乗り換える。
 
 ところがこの混みようがひどい。目的地ラ・ミュレットまで、コートをドアに挟まれたり体をドアに押し付けられたまま乗っていった。ラ・ミュレット駅からOECD本部までは徒歩5~6分、だけれど予想通りレジスト待ちの列が長い。結局会場に飛び込んだのは、開演2分前だった。

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 今回の会合、事前登録500名と聞いていたが、優に700人は座っているだろう。某国の首相を皮切りにいくつかのキーノートスピーチを経て、パネルディスカッションに突入した。座席わきには同時通訳のイヤホンがあるが、もちろん日本語などなく意味がない。しかしパネラーの一人がフランス語で話し出したので、慌ててイヤホンのスイッチを入れたが壊れていた。
 
 面白かったのは、聴衆からの意見や質問はツィッターで受ける方式だったこと。日本でもネット関係のイベントではそうなのかもしれないが、なかなか合理的だと思った。問題は(僕には)センテンスの切り替えタイミングが早すぎて、半分くらいしか読めないこと。いずれはリピートしてくるのだが、それを待っているのも馬鹿馬鹿しい。
 
 ただ壇上の人の中にはよく聞き取れない発言(含むナマリ)もあって、意見や質問が全体の流れを理解する助けにはなっていた。確かに「英語脳」がパンパンになってしまって、午前のセッション・午後のセッションを終えたところで半死半生の体たらくでした。もうパーティには出ないで、翌日に備えることにします。
 
<初出:2018.1>