Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

グエル公園

 マドリードからバルセロナにやってきて、寒さはそこそこ緩んだ。最低気温が氷点下にはならないようだし、スマホの天気予報を見る限り気温は2度~12度で、東京のそれと変わりがない。ただ、湿度は相変わらず低い。ところどころに設置されている湿度計を見ると、30%超くらいである。それでもマドリードの20%ほどよりはマシなのだが。

 
 のどを痛めるといけないと、特に寝る前には下着やハンカチなどを洗面所で軽くお湯であらって干しておくようにした。ハンカチごときは3時間もあれば、パリパリに乾いてしまう。天候はと言うと、やはり雨は降らない。ただ少しは雲を見ることができて、やはり海沿いの街はいいなと思う。

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 そう海なのだ、僕が生で地中海を見るのは今回の旅が初めてである。この日はバルセロナ市街の背後にある丘に登って、海を眺められたらと思う。その丘の上には、有名な「グエル公園」がある。「ラブランス通り」同様、地下鉄3号線に乗ってレセップス駅で降りた。一緒に比較的多くの観光客らしい人たちが降りたので、彼らに続くように坂を登って行った。
 
 よくバルセロナの観光案内に出てくる派手なモザイクタイルを張った不思議な建物が、グエル公園の特徴。聞くところによるとこの建物群は、マンションとして設計・施工されたものらしい。先鋭的な建築家ガウディは、その名を冠したグエル伯爵と共に新時代の住宅としてこれらを作り、この町を総合芸術のメッカにしようとしたようだ。いわば100年前のデザインシティである。

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 工事は1900~1914年に行われ、60戸が計画された。その構想は良かったのだろうがあまりに先鋭的で住戸は2軒(伯爵とガウディ)しか売れず、デザインシティの夢はついえた。伯爵の死後、町全体が市に寄付されて公園となっている。丘の麓には土産物屋が多く立ち並び、そこから道路上にエスカレーターが動いていた。駅から15分くらいで入口に到着、観光客や大道芸の人たち、ジョギングをしている人などが大勢公園の中や周辺を動いている。
 
 公園の部分を一回りし住居など中心部分は少し見ただけだが、曲線を多用した不思議なデザインが印象的。モザイクタイルは思ったほど派手ではなかったた。丘の上からはタイルと同じ色の青い海、地中海がよく見えましたね。