Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

オール800円の謎

 結構蒸し暑い日が続く中、12時までの霞ヶ関での会議を終えて、つぎの予定は六本木ヒルズ。途中で昼食を摂らないといけない。まず手近なところで合同庁舎2号館の地下食堂を覗いてみたが、長蛇の列。仕方ないよね、下りのエレベーターだって何とか乗ったくらいだから。全館一斉に、お昼の時間になっている。

 
 2号館を地下1階から出て、そのまま地下鉄へ。六本木へは日比谷線で2駅の距離だ。今時分、どこの食堂も満員だろうからどこで食べようか迷いながら、とにかく列車に乗った。六本木駅の改札を出て、まっすぐ行けばヒルズに出る。左の階段をあがれば、ノースタワーの地下ショップ&レストランン街がある。つけ麺の店、とんかつ屋さん、サブウェイ、炒飯の店などあるが、どれも列が長い。
 
 仕方がないので、地上に出て探した。で、見つけたのが古いビルのテナントの中華料理店。表の看板によると、定食から炒飯、麺類までランチは全部800円。当日の一品と杏仁豆腐が付くとある。まあこれでいいや、と1基しかないエレベーターに乗って4階へ。手狭に見えるが、4人席が7~8、その他に2人席もあって空席はあった。ちょっと年配のウェイトレスさんは日本語が怪しい。混んでるから少し時間がかかると言う。
 
 それでも席は空いているからOKと言ったが、そのうちに「混んでる」の意味が分かった。客席係が一人しかいないので、注文を聞き、料理を運び、会計をするだけで精一杯、済んだ食器を片付ける時間がないのだ。やれやれと思って立っていると、ようやく2人席をひとつ片付けてくれた。注文するにも時間がかかり、やっと注文して水を飲んでいると次の客がやってきた。ウェイトレス殿は何か身振り手振りで断っている。その2人は残念そうに帰っていった。

    f:id:nicky-akira:20190419054223p:plain

 
 30分ほど待って運ばれてきたのが、このエビチリ定食。左下から上へ、キュウリの浅漬け、ぬるめのタマゴスープ、杏仁豆腐。右上は2個の蒸し餃子。中央がエビチリで、刻んだレタスの上に比較的大ぶりの海老が一杯、チリソースもたっぷりかかっている。
 
 ご飯を含めて、量も味も十分満足できるものだった。800円は安いなと思って、何故全部同じ値段なのかわかったような気がした。ウェイトレス殿が1人800円しか計算できないのではないだろうか。夜は別の店員が来るのだろうが、昼は労働力(質量とも)不足というわけ。小規模飲食店の人手不足が昼食難民の度合いに拍車をかけているのかもしれませんね。