Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

精強韓国軍の行方

 韓国政治の迷走は、文大統領の認知症が原因だとのうわさも出ている。反日の話(徴用工・慰安婦旭日旗等)は大統領の信念ゆえ仕方ないとしても、米朝間をとりもとうとして失敗、トランプ訪問を懇願して袖にされ、G20ではまともに会ってくれそうな首脳もいない寂しさである。

 

 トランプ先生だけでなく米国政府全体の対応も冷たいもので、米韓軍事演習は中止(というより事実上廃止)、米軍撤退という事態も真実味を帯びてきた。日米と違って韓米同盟には韓国が攻撃されても米軍が防衛や報復をする規定がないというのは、今回初めて聞いたこと。それに加えて在韓米軍の指揮は韓国軍司令官がとることになったという。これは、米軍が「もう朝鮮半島はあきらめました。好きにして」と言っているように聞こえる。

 

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 ソウルにいる米軍人およびその家族は、韓国にとっては人質のようなものだ。「もし北朝鮮軍がやってきたらこの人たちも犠牲になるから、ソウルを守ってね」との主張はもうできなくなる。そんなわけで漂流をはじめる韓国軍だが、実は相当の戦力を持っている。年間予算は(為替の問題はあるが)4兆円を超えている。

 

 陸軍 常備軍50万人、予備軍320万人

 海軍 7万人、強襲揚陸艦「独島」、駆逐艦12隻、潜水艦20隻弱

 空軍 6.5万人、110機のF-15/F-16を含む作戦機790機

 

 「日韓もし戦わば」という書もあったが、海・空軍の充実ぶりは北朝鮮向けではなく、仮想敵は日本だと指摘する人もいる。もちろん「常在戦場」だった陸軍50万人は精強な軍隊である。場合によっては、北朝鮮よりも厄介な存在になるかもしれないと思う。また在韓米軍3万人の行き先も心配だ。対中国の緊張関係を考えると、この地域に置いておきたいだろうが、まさか台湾というわけにはいくまい。ハワイはもちろん、グアムすら遠い。結局、沖縄の基地拡大・・・なんてことにならないよう祈りたい。