熱海は海の町でもあるが実は山がちなので、時々妙なものに遭遇することがある。その極めつけが先日現れた。普通に駅からの道を歩いていると、歩道上に何か茶色のもこもこしたものが置いてある。近づいてみると、動いた!小型のニホンザルである。
特に通行人を気にする様子もなく、エサをねだるでもなく普通に座っている。首の周りに何かあるから、ペットとして飼われている子ザルのようだ。ふと周りを見ると、え!もう2匹。停めてあるバイクの座席にちょっと大型の猿、さらにその側にもう一匹の子ザルがいる。どうも2匹の子供連れのお母さんサルご一行のようだ。
どこからきたのか、なにがしたいのかも分からないが、僕に危害を加える意図はなさそうだ。それはいいのだが、もしペットとして飼われているものなら「放し飼い」は勘弁してほしいと思う。
この街に住むようになって約18年になるが、数回サルを見かけたことがある。広めの庭のある邸宅には、果実のなる樹が植えられていることもある。今では住職がいるのかどうかも分からない寺にも、柑橘系の実がなる樹があった。
もっと山奥に普段は住んでいて、山に食料が不足してくるとこういうものを食べに麓に降りて来ているのかもしれない。目の前の道路を掛け抜けたり、頭上の電線を渡っていくのを目撃したこともある。家内はキバを剥いて威嚇されたこともあるという。小型のニホンザルでも、かみついたり引っかいたりするし、何らかのウィルスをもっている可能性もあるので、近寄らせないことが重要である。
でも今回のご一行はどう見ても「野生」じゃないですね。通行人も珍しがりながら迂回して通っていきます。それを気に掛けないで普通にしているほど、人に慣れているわけですから。飼い主の方、早く回収してくださいよ。人にケガさせないうちに。