「働き方改革」なのだろう、自宅で仕事をしたり出先から帰社せずに仕事をするモバイルワークが増えてきている。小型軽量で持ち運べるPCの普及や、スマートホンで業務ができるソフトウェアの登場など、デジタル環境が進歩しているのがその一因。さらに人手不足の中、労働環境を改善して従業員を確保したいという企業の考えもあるだろう。
僕がまだ20歳代のころ、一旦出張に出てもできるだけ帰社して報告し、直帰は避けることとと言われた。帰社時間が夜9時を過ぎるようならやむを得ないが、そうでなければ帰ってこいというわけ。ベテランの主任さんたちは、ちょっと用事だとか言って飲みに行ってしまい「9時には間に合わんな」などとうそぶいていた。僕たちもそのうちに、定時に間に合わないなら直帰するようになった。
そのうちにフレックスタイム制が導入されより自由になったのだが、一部上司は「この制度は私用で使ってはいけない」などと意味不明なことを言った。私用でなければ公用、出張ではないか・・・。さらにポケベルのようなモバイル機器で連絡が取れるようになって、自由度はさらに増した。決め手になったのはモバイル機器で電子メールを見られるようになったこと。
PCやスマートホンをオフィス外でも仕事に使えるようになったことで、極端に言えば時々オフィスに顔を出すだけで良くなった。大手企業では、各所にあるオフィスを従業員の所属に関わらず使えるようにして移動をミニマムにするようにしている。
しかし大手企業でなくてもそのようなニーズはある。だからシェアオフィスというアイデアが出てきた。上の画像はある雑居ビルのロビーで撮ったもの。あるフロアをシェアオフィスとして営業始めましたとある。下の画像は大手町の大きなビルのロビーに置かれたブース。1人用の机・椅子のほかWiFiや充電設備などがあるという。