Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

日の丸の翼

 飛行機の離着陸時は、なかなかのシャッターチャンスである。以前は離着陸・タキシングの間は携帯やデジタルカメラの電源を切るような規定だったので、それを活かすことができなかった。ならばフィルムカメラで、というほど力をこめたわけでもないので、このチャンスは見送ることにしていた。昨今電波関連の規則が緩和されて、うまく窓際席がとれた場合、こういう写真が撮れるようになった。銀翼に、日の丸のマークが美しい。

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 この写真は、離陸したばかりの羽田空港の滑走路を写したもの。東京・千葉の県境あたりを上昇していくうちに、左後方8時の方角に富士山が垣間見えた。ちなみにある国では、電波規制と関係なく窓からの風景を撮ってはいけないという制約を課している。これはもっぱら軍事的な意図で、空港周辺の航空写真を仮想敵国に渡したくないかららしい。平和な日本ではそういうこともなく、上昇を続けて高度2万フィートを超えれば、周りは雲ばかり。仮に雲が切れたとしても、はるか下に海面が見えるだけである。
 
 機体はじきに高度3万5千フィート以上に上昇し、巡航速度800km/時前後で安定飛行に入る。双発機で12時間以上の無着陸フライトをこなせるとは、航空技術はかくも進んだものだと感心する。ビジネスに観光に、長距離フライトは欠くことのできないものになった。利用する人も増え、航空会社も(LCC含めて)増えた。
 
 空は過密状態だという人もいるが、乗客側からしてみれば、B787のような中型機を中心にして、便数を増やしてほしいものである。青い日系航空会社の例だが、ニューヨークやフランクフルトには2便/日飛んでいるので、旅程を立てやすい。ロスアンジェルスには3便/日飛ばすようになるとも聞いた。一方良く行くワシントンDCには1便/日しか飛んでいない。まあボストンのように直行便がないところでないだけマシということかもしれない。
 
 ・・・などとのんきにニュースを見ていたら、テロ対策として機内持ち込み品の規制強化を米国政府が検討していると書いてあった。中東等からのフライトでは、パソコンやタブレットの機内持ち込みはできず、預け荷物にしないといけない。それを他の路線にも拡大するかどうか考えているとのこと。
 
 規制品の中にはデジタルカメラも含まれるから、今度は窓の風景どころか機内食の写真も撮れなくなってしまうじゃないか!僕は怒りますよ。勘弁してよね、お願いだから。