Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

スイスエアーの進化(後編)

 新しいビジネスクラス座席の配置も、見たところ以前と同じで1-2-1と2-2-1が交互に来る。機首の3列が1-1-1配列のファーストクラス、4列目以降がビジネスクラスで、プレミアムエコノミー席は見当たらない。僕らが選んだのは5列目、中央の2人席。僕の座席番号は「5G」だった。

 

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 座席番号の書かれたハンガーがあって、これに上着をかけてCAさんに預けた。ハンガーと同じところには立派なヘッドホンがあるが、これで第五世代通信を聞けるわけではない。電源や照明などの配置はよく考えられていて、使いやすい。収納も十分で、長いフライトでもリラックスできるだろう。

 

 往路の中国国際航空では、メニューにあったリースリングを頼もうとしたら「積んでません」と言われてしまった。今回はそんなことはない。ルフトハンザ系のスイスエアーゆえ、安心してリースリングを注文した。おつまみとしてのナッツはほんのり温かい。

 

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 ディナーは前菜をサーモンのカルパッチョ、メインを牛肉の赤ワイン煮込みにした。前菜の間はリースリング、メインはボルドーの赤ワインを合わせよう。2年余前のフライトでも、小瓶に入ったバルサミコ酢やオリーブオイルを貰った。こういう小物には変化がない。

 

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 ゆっくりとディナーを味わい、1週間にわたる旅行で溜まったコリや緊張が溶けていくのがわかる。食後酒としてウィリアムスを貰ってなめた。洋ナシ原料の蒸留酒で、ブドウ(グラッパ)やサクランボ(キルシュ)原料のものより、僕が好きな食後酒だ。

 

 大型モニターで映画を2本見た。その後機内が暗くなったので、いつものようにフライトマップを輝度を落して表示しておいた。2年前のフライトでもそうしたのだが、画質や情報量は25年前のものと変わらなかった。それが今回は、青い日系航空会社のものと同様になっている。高度や進路、機外の状況などが細かく表示されていて、飽きさせない。

 

 特典航空券を使った旅行は初めてで航空会社を選べないのは不安だったが、終わりに近づけばいい経験だったと思えてくる。往路で中国国際航空と北京新空港の乗換えという挑戦をし、復路は慣れているもののリニューアルされたスイスエアーに乗った。もちろん、ローマの民泊に近いようなコンドミニアムに滞在したことも「挑戦」だった。

 

 たっぷり休暇を楽しんだので、これから(身の丈に合わせて)頑張ろうと思います。今年もよろしくお願いします。