ワシントンDCの公式会合は全て終わり、明日のフライトで帰国である。いつものNH002便・ホテル「Sofitel」・NH001便という組み合わせ、もう昨年から4度目である。夕方現地事務所によって、簡単な打ち合わせをした。その後、予約しておいてもらったレストランでディナーとして、今回の出張のシメにしよう。
僕は初めてだったが、以前から現地事務所では人気の店だったらしい。「スペイン料理って、日本人の口に合うんですよ」と紹介してくれた人の言葉。確かにフランス料理は「ソースが命」というように凝り過ぎているし、ドイツ料理は「シュニッツェル」か「アイスバイン」など肉ばかり、アメリカ料理は雑駁だし・・・。
海の幸が豊富なイタリア・スペインあたりの料理は、僕も大好き。中央に大きなテーブルがあって、何人かが高い(本当に高い)ストールに腰かけてビールを呑んでいる。案内されたのは窓際のとても明るい席。18時を回っているが、この時期のDCは20時近くまで明るい。リオハのロゼワインを取って、タパスを何種類か注文してもらった。
まず出てきたのが生ハムやサーディンの乗っけたカナッペ・・・というよりオープンサンドほどのボリューム。適度な塩味は、ハムやサーディンを作る過程で使ったもの。つまり素材そのものの味ということ。少し酸味の強いロゼワインによく合う。
しばらく話し込んでいると、急に店の中が混み始めた。ウェイターのお兄さんたち(ヒスパニック系に見える)が、大きな皿を持って狭い通路を器用にすり抜けていく。僕らのテーブルにも次々と料理が来た。(早めに来て、頼んでおいてよかった・・・)
手前のパンを添えたパテが濃厚、たぶんレバーの比率が高い。右上はゆでイカにオリーブオイルベースのソースをかけたもの。見た目よりずっと柔らかい。中央は海老のコロッケ、とても小さいので海老だったかどうか確信がない。さらに追加の料理が来て、おなか一杯食べた。
肩の凝らない、カジュアルなスペイン料理のお店。地下鉄路線に近いKストリートやIストリートから少し外れているからか、いままで連れて行ってもらったことのない店だった。いいですね、今度来たときまた来たいです。