Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

SCeNT HOUSE DEN 丸の内で打ち上げ

 1月に英国の諸機関を訪問し、面白い体験ができた。経団連のミッションに同行したのだが、帰国して「良かった~」とだけ言っている僕らと違い、経団連メンバーには現地での議論などを組織内外に報告し、英国大使館からのフォローにも応える必要がある。何人かの大臣にも報告するメドがたって、「ようやく落ち着いたので、打ち上げしませんか」とのお誘いがあった。

 

 予約してもらったのは、地下鉄大手町駅直結の「SCeNT HOUSE DEN 丸の内」。売り物は香りにこだわったエスニック料理と、サントリー「白州」などのハイボール

 

    

 

 広いロビーにあるエスカレータを昇った2階に、何軒かのレストランがある。そのうちエスカレータ正面にあるのが、目的のお店。8人が揃ったところで、シャンパンで乾杯。大きなガラス越しに、ライトアップされたお堀が美しい。申し越し温かくなれば、テラスでも食事が出来そうだ。前菜は、カルパッチョ・チーズ・叉焼の三種盛り。

 

    

 

 呑み放題コースだったので、売り物の「白州」は貰えない。替わりに「碧」を吞むことにして、まずは白ワイングラスをもらう。最初は結構堅苦しい話題をしていたのだが、お酒が回るうちに徐々に砕けてくる。それでも、話題の中心は英国のこと。ブラッセルに出張する予定が入ったので、ロンドンにもよって来るという人がいる。例の15時間フライト、お疲れ様だよね。

 

 2種類の自家製ソーセージ、チキンにたっぷりのドレッシングがかかったサラダを経て、メインは豚ロースのガーリック揚げ。まあ香辣醤を効かせたトンカツといったところ。とてもスパイシー。

 

    

 

 〆の炊き込みご飯と杏仁豆腐まで来てしまったけれど、もう少し呑みたいと「碧」のオンザロックを注文。5種のウィスキーをブレンドした、サントリーのオリジナル商品です。5年ほど前に売り出され、当時は限定品でした。お値段は高いけど好評なので、生産量を増やしたようです。結局3杯吞んでしまいました。いい酔いでしたよ~。

 

赤いミャンマーは見たくない

 軍事クーデターから3年経って、ミャンマー情勢は混とんとしてきている。民主派勢力を弾圧し、イコンであるスー・チー国家元首らを拘束したまでは良かったが、その後の軍事政権にはいいことが少ない。当然民主派の抵抗はあるし、諸外国からの経済制裁もある。10年ほど前<最後のフロンティア>と思われた、かの地の様相(*1)は一変してしまった。

 

 当初は軍事力で市民を押さえつけていた軍事政権にも、このとことほころびが見られる。仏教国だが、イスラム教徒の一派ロヒンギャはじめ、少数民族は国内に多い。北部山岳地帯など近代戦に不向きなところに根付いた彼らを、軍事政権は攻めあぐねた。

 

    

 

 ひとつひとつは小さな部族だが、対軍事政権で連携して蜂起してくるとミャンマー政府軍は押されるようになる。そこに民主化勢力が加わり、兵士の中からも内応や投降する部隊が出てきて、いまや完全に劣勢である。今月から強行される徴兵制度を嫌って、若者が海外逃亡や、逆に民主派勢力に参加する事態も招いた。

 

ミャンマー 軍事パレードも戦車部隊など参加せず 軍事力低下か | NHK | ミャンマー

 

 先月末の恒例軍事パレードも、首都などの防衛を優先したのだろう、戦車などの参加は無かった。すでに内戦の様相を呈しているのだが、軍事政権への支援をする国家は現れてこない。このままだと、インドシナに大きなカオス地帯が発生することになるだろう。それは中国には困った話。昆明からベンガル湾に伸びるパイプラインは、エネルギー政策上重要な施設で、その場所が不安定化するのはまずい。

 

 いざとなったら習大人がミャンマーを衛星国化する侵略をするかもしれません。それを嫌ってインドが・・・。そんなことになったら、南アジアの一大事。赤いミャンマーなど見たくもないですよ。

 

*1:最後のフロンティア - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

  どうしてるだろう、あの人たち - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

辰年の「春の椿事」

 尾張生まれで尾張育ちの僕は、自然に中日ドラゴンズのファンになった。両親もそうだったし、大学時代には熱烈なファンである友人たちと<ナゴヤ球場>に行ったこともある。地元出身(国府高校)の青山投手が大洋ホエールズ打線を抑えた、完封劇を見たこともある。

 

 熱海に住むようになって20余年、一番近いプロ野球球団は大洋の後継である横浜ベイスターズだ。横浜馬車道の定宿<オークウッド>からは、横浜スタジアムが良く見える。

 

    

 

 今年の沖縄旅行でも、両球団のキャンプ場に足を運んだ(*1)。昨年は善戦したベイスターズに対し、ドラゴンズは2年連続最下位に沈んでいる。どちらも今年は頑張って欲しいと思っていた。特に今年は辰年だしね。

 

 ドラゴンズはオープン戦を10勝5敗の好成績で、戦い抜いた。それでも評論家の「Bクラスの常連」との評価は変わらない。案の定、スワローズ3連戦は2敗1分け。12球団で唯一勝ち星なしで終わる。

 

        

 

 しかし地元でのジャイアンツ戦、小笠原投手が力投して逆転初勝利を得た。それ以降は殆ど負けなくなり、今週はベイスターズとの首位攻防2連戦でも勝って、首位を奪った。

 

【中日】止まらない竜打線!15安打で今季最多の6得点 細川成也のバットから5試合連続の先制劇:中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp)

 

 もともと投手力は12球団屈指であり、先発6~7人はすぐ数えられるし、7回以降のリリーフ陣も先発投手に劣らない球威の投手ばかり。昨年は完封負け27試合という打線と、しかるべき守備力が整えば優位に戦えるはずだった。ドラフト1位で獲得した投手がすぐに手術で戦力化できないなど、フロントの不手際も目立ったものの。よい補強が出来て野手陣が生き返った。

 

 ビジターで十分勝ち越していることも大きい。昨年までは地元では五分五分でもビジターでボロ負けしていた。さて、これから地元に帰って満員の観客の前で、どこまでやってくれるか。横目で応援していますよ。ドラゴンズファンの友人の皆さん。

 

*1:北谷の球春を味わう - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

エスカレートするウクライナ戦線

 ロシア軍が優勢になり、泥濘の時期が終われば本格的な総攻撃があるとも伝えられるウクライナ戦線。戦術的にはウクライナ側に一日の長があり、

 

・ドローン攻撃で、ロシア軍軍用機が航空基地で破壊される

・クリミアのロシア艦隊は、ほぼ行動不能

・無謀な突撃で、戦車が1ダース吹き飛ぶ

 

 など善戦しているのだが、何といってもロシア軍の物量が勝る。両軍とも目を吊り上げ、知恵を絞って戦いをエスカレートさせているようだ。

 

◆ロシア軍

 新兵器滑空爆弾(*1)を使って、アウディーイウカの戦いを勝ち取った。3,000ポンド級の爆弾に急造の羽根をつけある程度の誘導能力を持たせたもの。塹壕ごと敵兵を消し去るほどの威力がある。

 

◆両軍

 核兵器に次ぐ破壊力を持つという、燃料気化爆弾を使用し始めた(*2)。広範囲に被害をもたらす爆発力だけでなく、周囲の酸素を奪いつくす凶悪な兵器だ。

 

        

 

ウクライナ

 長距離ドローンを使って、ロシアのエネルギー施設を襲い始めた。ロシアの防空レーダー網にも穴があるようで、ガソリン輸出ができなくなるほどの被害を受けた(*3)と伝えられる。

 

 さらに実態は不明だが、ロシアが占拠しているザポリージャ原発にドローン攻撃があったという。ウクライナ側は関与を否定しているが、最悪原発事故につながりかねない危険な行為である。核兵器こそ出てきていませんが、ウクライナ戦線のエスカレートは、もう誰も止められないようになったのかもしれません。

 

*1:ロシア、新型滑空爆弾を使用か…防空ミサイル不足のウクライナに新たな脅威 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

*2:「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入、強烈な爆発で「木端微塵」に...ウクライナが映像公開|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

*3:戦略兵器となったドローンがロシアを麻痺させるガソリン危機を引き起こす(赤木 昭夫) | 現代ビジネス | 講談社(1/4) (gendai.media)

スイッチバック新幹線、成るか?

 県内外から相当の非難を浴びても「どこふく風」の静岡県川勝知事だったが、ついに辞職の意向を示した(*1)。先日JR東海が中央リニアの開業は2027年には無理と発表していて、遅きに失した辞職と思う。川勝知事の通せんぼだけが原因ではないのだが、鉄道ファンとしては残念な話である。

 

 能登半島地震の洗礼を浴びながらも、北陸新幹線敦賀まで延伸した。ここ熱海からは、東京経由で金沢に行くのと、米原敦賀ルート(*2)の所要時間に大差ないことも分かった。敦賀から新大阪までにルートは未だ定まっていないが、僕ならあっさり敦賀米原の最短ルートで接続するだろう。

 

    

 

 もうひとつ、新幹線からみの話題がある。それが函館乗り入れについてのこと。新市長が公約に掲げていたもので、整備費用が160億円余りとの試算が出た。

 

北海道新幹線 函館駅乗り入れ 大泉市長“市民と地域の悲願”|NHK 北海道のニュース

 

 地図を見ると、現行の函館北斗駅から、スイッチバックして函館駅に乗り入れるものだ。在来線のレールを1本増やすことで新幹線車両を運行できるし、函館駅は貨物線がいっぱい残っているからスペースは十分だ。

 

 札幌延伸に合わせて実現すれば、北海道内の<札幌⇔函館>のローカル新幹線も運営できるだろう。他の新幹線から切り離されてしまっている西日本新幹線(*3)より、ずっとマシである。

 

 路面電車の空港乗り入れなど、鉄道からみの話題も多い函館は、僕ら夫婦の大好きな街です。うーん、僕らがまだ旅行できる体力があるうちに、実現してくれますかねスイッチバック新幹線!

 

*1:川勝平太・静岡県知事が「6月議会をもって辞職」…特定の職業比較発言を踏まえ : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

*2:米原で新幹線から在来線特急へ、敦賀で再び新幹線に乗り換えることになる

*3:ネットワークに接続しない新幹線 - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)