久々に僕の家に宿泊付きの来客があった。大学時代の同級生で、何度か紹介している新舞子の同窓会でいつも会っている男だ。ほとんどの大学の同窓生がリタイアしてしまった中で、今もある企業の取締役をしているという。現役時代は大手のITベンダー、SIerに勤務していて、退職後地元名古屋に戻って仕事を続けている。
ある時、僕が名古屋商工会でお話しさせてもらった時、聴衆の一人（*1）にいてくれた。学生時代にはそれほど親密ではなかったのだが、これを契機に仲良くなり今回「お前の所に行く」と言ってくれたのだ。
お互いに配偶者には会ったことがない。まして先方の奥様とウチの家内には、何の接点もない。ゲストルームに泊まってもらい、お風呂など入ってもらうのはいいとして、ディナーはどうなるのだろうか？
家内はお酒大好きだけれど、先方の奥様は下戸だという。心配しながらのディナーが始まった。ビールと白ワインで始め、奥様にはお茶を用意する。やがて手作りのローストビーフを出すと、これが受けた。
お酒を飲まない人にも、ローストビーフはいいのだと納得できた。男同士は昔話をしながら、やがてウイスキーのグラスを傾けるように。では奥様は･･･なぜか素面のまま家内の集めたキッチングッズやアクセサリーに興味を示して、家内と熱心な会話に。とても親密なディナーになった。
翌日、気分良くお帰りいただいたのだが、お土産にもらったのが「栗羽二重もちたけ」。尾張の銘菓（*2）だというのだが、実は僕は食べたことがない。翌日家内と二人で味わってみると、上品な香りと栗のほのかな甘味。
尾張にも、京菓子に似た上品な銘菓があったのだと感動しました。30年ほどかの地域にいて、知らなかったのは不徳の致す限りでしたね。ごちそうさま。
