正直、これまでにない盛りだくさんな海外出張だった。日英両政府の協力・尽力があって、初体験のことばかり。
・普通外国人は入れない、外務省の由緒ある部屋での会合
・ジェントルマンズ・クラブ(*1)でのランチ会合
・在英日本大使公邸での大使主催ディナー
・副首相も加わっての日英間での覚書締結式 等々
すべての公式日程が終わりヒースロー空港に向かうバスの中では、まだ緊張感が抜けていない。空港のラウンジで着替えて、オレンジジュースを1杯飲んで、ようやく(疲れてはいるが)普段の自分に戻った。
ラウンジで財布の中味を、英ポンド⇒日本円に入れ替えた。稠密な日程で一度も個人的な外出・外食をしなかったから、20ポンド&小銭オイスターカードは手つかずのまま。免税店でお土産の紅茶詰め合わせを買ったが、支払いはもちろんクレカ。
再び青い日系航空会社の「The Room」に収まって、さっそくフライト情報を見た。偏西風の関係で、復路の飛行時間は往路より少し短い14時間弱。
もちろんウクライナ上空は避け、紛争が落ち着いたアルメニア・アゼルバイジャンを通る。ロシアとイランの間隙を抜けて、カザフスタンから新疆ウィグルへ。危険なエリアを避ける工夫が見られるルートだった。
機内では、英国のエスピオナージ作家レン・デイトンを読み、映画はトム・クルーズの「Mission Impossible」を3本見ました。往路では、これから会うスパイ機関の人達のことを思って、恐ろしくて触れられなかったエンタメを、復路では満喫できました。そろそろ着陸、富士山が見えてきました。やっぱり日本がいいですよね。
*1:格差社会の象徴で、今でも20余りロンドン中心部に存在しているという。貴族の社交場であって、誰かの紹介がないと入会審査も受けられない。