Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

「The Royal Society」で夕食を

 この日は、外務省の建物の一室で、終日議論をした。会議の前に終了時刻を見てみると、18時からの欄に「Royal Societyへ移動」とある。仲間の一人がネット検索をし「1660年に発足した世界最古で、民間の科学に関する学会。自然についての知識を改善するのが目的」とあると教えてくれた。

 

 この街は「Royal」の名前を冠した団体などが目白押しだが、その多くは民営らしい。この学会も、事実上資料館とレストランである。会議で一緒だった英国政府・民間団体の関係者たちと案内された建物に入ると、なぜか荘厳な気分になる。

 

        

 

 後で気付いたのだが、そんな気分にさせられたのは廊下に飾られたり天井に描かれた多くの絵画があるせいだと思った。こんな絵の下で、ワイングラスを傾けて(呷って?)いるちょっとした非日常がここにはある。宴会のメニューは、前菜がサーモンの厚切りソテー、スコッチエッグ添え。メインが、チキンのもも焼き。デザートは、ソルベとパイの盛り合わせだと、机上の紙片が教えてくれる。

 

 シャンパングラスを持って席に着くと、直ぐにソムリエ風の若者がやってきて、

 

・白はシャルドネ

・赤はシラー

 

 のどちらかを選べと言う。まず2杯ほどシャルドネをもらい、最後に1~2杯シラーを貰うことにした。

 

    

 

 5つの円卓に席が指定されていて、テーブルひとつには日本人は2~3人しかいない。当然のように、会話は英語になる。もう仕事は終わっているのだから、あとは食べ物・飲み物の話題などしていればいいと多寡をくくっていた。それなら、2時間ほどは英語で会話し続けることもできる。

 

    

 

 ところが、僕の隣に座ったインド系の女性はとてもまじめ。宗教上の理由からか特別なメニューを運ばせているし、注がれたワインにも手を出さない。もっぱら昼間の会議の続きを聞きたいらしい。

 

 反対側のスコットランド人の大男(胴回り1.2mほど)は飲み食いに忙しく、僕など相手にしてくれません。彼女の向こう側の日本人男性にも助けてもらえないまま、デザートになりました。結局あまり味は分からなかった中で、このブラックベリーは美味しかったです。あー、疲れた。