Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

お酒もタバコの二の舞に?

 フランス人と言えばワイン。何年か前日仏政府&産業界の公式会合に出た時に、ランチでもグラスワインはちゃんと出てきた。もちろん、午後も会議は続くのに。たまたま僕の隣に座ったフランス政府の官僚が、リヨンのワイン農場の息子だというので、片言の英語でワイン談義に花が咲いたことを覚えている。

 

 ところが、フランスはワイン輸出大国ではあるのだが、消費大国ではなくなりつつあるとの記事があった。この100年間に、一人当たりの消費量は1/3まで落ち込んでいるという。

 

「ワイン離れが止まらない」フランス人がワインの代わりに飲み始めたもの 日常的にワインを飲む成人は16% | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

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 それもただ減っているだけではなく、若い層での落ち込みが激しい。成人でワインを日常呑んでいるのは16%でだが、年齢が高いほど高く、24歳以下ではわずかに1%。その世代が中心になるころには「ワインって昔呑んでたらしいね」という会話が聞こえてきそうだ。

 

 ワインだけでなくアルコール飲料そのものの消費が減っているというし、フランスだけではなくイタリアやスペイン、ギリシアでもその傾向があるとこの記事は言う。代りに呑まれるのはノンアル飲料。社会全体が、アルコール離れを起こしているかのようだ。

 

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 先日SDGsの普及に関する議論をしていて、若い世代(20歳代)の感覚は違うという意見を聞いた。経済合理性よりも(例えば)温暖化対策、それに取り組む企業の製品やサービスなら購入したいという意識が高いとのことだった。人々の健康を損ねるようなものを売り出していたら総スカンというわけ。

 

 僕が社会人になったころには、それは「タバコ」だった。オフィスには紫煙がこもり、上司たちはタバコをくゆらせながら電話をし資料を読んでいた。じきにタバコを吸う人たちを収容する「タバコ部屋」ができたが、そこが部内会議場になってしまうこともしばしばだった。今は全館禁煙のビルも多い。

 

 どうも、お酒もタバコ並みに迫害される時代になったような気がします。まあ引退間際だからいいようなものの、これからの社会ではお酒大好きな僕たちは居場所がなくなりそうです。