Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

さいたま新都心は初訪問

 先月から参加しているサイバーセキュリティの地方巡礼、この日は「関東経産局」である。最寄り駅はと聞くと「さいたま新都心」との回答。実は、全く土地勘がない。大宮とか高崎というなら、新幹線も停まるし通過したこともあるのだが。

 

 会議は午後から。午前中都内で別件を済ませ、新橋駅近くの「松のや」でブランチとした。選んだのは「味噌ロースかつ定食」690円なり。各チェーン店が普通に提供してくれているから、首都圏でも珍しくなくなり<名古屋メシ>のイメージはもうない。

 

    

 

 ただ、首都圏の味噌はちょっと甘すぎるような気もする。もっと塩辛いのが「八丁味噌」だったと舌が記憶している。そんなことを考えながら、目的地までの所要時間をスマホで見る。上野東京ラインで30分ほどで着くようだ。東京起点だと、東海道線で横浜くらいの距離感だろうか。

 

    

 

 初めて降りるさいたま新都心駅、なかなか立派な駅舎で付近もしっかり整備されている。この駅に直結して地方局の合同庁舎がある。早めに会議室に入り、長野県・千葉県・茨城県からの説明者を迎える。

 

 座長は「この場はチャタムハウスルール、議事録概要は残すが、誰がどう言ったかは口外しない」と宣言した。地域のセキュリティコミュニティ活動について、何が欠けているのか、中央からの支援の問題点は何か、本音を言ってもらうには必要なルールだ。3県の人達からは、

 

・国の支援と県や基礎自治体の支援が整合していない、補完関係にもない

・地域団体(これ本当にいろんな種類がある)が持ち出しで推進し、継続が困難

・サイバーセキュリティだけの独立した活動では、普及は無理

 

 との意見が飛んだ。総じて小規模な企業では、経営者が必要性を感じていないという。うーん、大企業だって10年前にはそうだったよね。識者からは「砂地に水を撒いている徒労感もあるかもしれないが、10年は撒き続けないと成果は分からない」との意見も出ました。砂地の上にも10年ということでしょうかね。