年末からそういう話はあったのだが、諸般の事情があって延期されていたこと。それは、ごく少数のサイバーセキュリティ関係者で集まって呑みましょうという話。ようやくそれが実現して、予約してもらったのが新丸ビル５階のお店「フランツ・クラブ」。19時からと少し遅い会食だが、遠路から来る人もいるのでやむを得ない。
少し早めに行って、レストランフロアを見て回る。このとことろご無沙汰のフィレンツェ料理の店があった。ぐるりと回って、エレベータから一番遠いところにあるドイツビールの店が今日の会食場所。
集まって来たのは、元自衛隊員２人と若い女性経営者の３人。彼女が予約してくれていて、僕とは「ドイツ好き」という共通点がある。自衛官OBのお二人もそれなりの海外経験をお持ちだし、特にウクライナを中心とするユーラシア西方の地理的要因の話が多くなる。
まず注文したのは、ポピュラーな「お坊さんビール」。例のドイツ南部の小麦（ヴァイツェン）ビールだ。色合いからすると、ヘッフェ・ヴァイツェンのようだ。懐かしい香りと口当たり、でもさすがに丸の内価格だ。500mlで￥1,850というから驚き。昔南ドイツのコンスタンツで出会った頃は、確か３マルク（￥250位）だったのに。
さらにブルストや生ハム、フレンチフライを頼んで、物騒なおじさんとお姉さんの会話が続く。現在のサイバーセキュリティの話は全くでず、独ソ戦から関ケ原、第二次世界大戦後の連合国の占領政策にまで話が飛び回る。隣接したテーブルも含めてワイガヤ状態なのだが、隣のテーブルの音波は聞こえて来ても中身は全く分からないから、逆もそうだろうと安心しきって戦争の話が続く。僕はビールを２杯、いつもよりは少ない酒量だが、メインは「お話」だからお腹いっぱい。
このフロアには面白い店がたくさんありましたね。どこもお値段は立派なようですが、いいお店ばかり。また来たいと思わせてくれましたよ。ごちそうさま。
