「くまのプーさん」と言えば、英国の作家A・A・ミルンの作品で、世界中に知られているキャラクター。ミルンは20世紀初期の作家で、本格ミステリー「赤い館の秘密」も書いた。プーさんも登場から1世紀経って、著作権の縛りが切れたようで、原作にないストーリーが展開できるようになったという。その結果、
「くまのプーさん」ホラー映画の予告編が公開、100エーカーの森で繰り広げられる惨劇 (ign.com)
なんとホラー映画になってしまった。狂暴化したプーさんと(豚の)ピグレットが野生に反ってしまい、人を襲うようになったとある。まだ正式な公開日は決まっていないが、予告編だけで十分耳目を集めている。映画製作者の意図は測り知れないが、国際情勢の緊張も背景に「お花畑のような物語もいつかは終わり、血まみれの歴史が戻ってくる」と言いたかったのかもしれない。
そこで思い出したのが、中国の「プーさん禁止令」。異例の3期目を目指す習大人は、外見がプーさんに似ているとされたのに対し、国内でプーさんに関する言及を禁止する措置に出ている。海外から入ってくる情報も「Great Fire Wall」が防いでいるので、市民の目には届かない。
この映画の隠れた意図がそこにある・・・と考えるのは突飛すぎるだろうか?これまでは「お花畑のプーさん」に擬した親しみ深い習大人だったものが、教育産業・デジタル産業を叩き、不動産市場をぶち壊し、市民を共同貧困に陥れる「血まみれのプーさん」と化すのだという比喩ではないか?
正式公開未定という状態で、今予告編を出す意味があるのかもわからなかった。しかし来月は、習大人にとって大事な党大会がある。それに先駆けてのイメージ戦術だったとしたら・・・。動画を含めた陰惨な画像が、アングラで中国に流れるかもしれない。当局は必死にせき止めようとするでしょうね。これも一種の「サイバー攻撃」ですよ。