Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

伊豆山の土石流

 今年は沖縄本島北部で、近年は熊本で大量の雨を降らせた「線状降水帯」が、静岡県・神奈川県にもやってきた。金曜日は伊東線が停まっただけだが、それでも熱海の街は大騒ぎ。僕もよろよろと小雨の中を帰宅した。「KALDI」で買ったワインとチーズを収めるところに収めて一安心で眠ったのだが、夜の間も豪雨は続いた・・・らしい。

 

 朝になっても、200m先の海が見えないほどの雨。箱根なども含めて約2ヵ月分の雨がこの2日間に降っているらしい。スマホのエリア防災情報では、最大警戒レベル5の表示が出ていた。TVのニュースは、平塚市金目川が氾濫の可能性あり、沼津市の黄瀬川にかかる黄瀬川大橋が通行止めになったと叫んでいる。

 

 「もう今日は買い物に出る必要もないからね~」

 

 などとノー天気に話し合っていると、急にサイレンが響いた。最初は良く聞こえなかったのだが二度目には「伊豆山で土砂崩れ・・・」と聞こえた。それから後も、ひっきりなしに救急車のサイレンが響く。朝から新幹線も東海道線も不通になっていて、電車通勤のマンションの管理人さんは、今日は出勤できていない。何かが起きているとは思ったのだが、正確な情報が分からないうちに午後になった。

 

    f:id:nicky-akira:20210703151335j:plain

 

 するとNHKのニュースが「熱海で土石流、20人安否不明」と伝えた。最初は現地伊豆山にいる人の電話・音声レポートだったのだが、Twitterに投稿されたという動画を見て仰天した。屈曲した道路(当然沢の地形)のところに土石流がやってきて、たちまち数軒の家を呑み込んだ。道路を走って逃げる消防隊員やバックする消防車は、直撃をまぬかれたが巻き込まれた家は跡形もなくなって沢をかけ下って行った。

 

 映像の地形やそれまでの会話からPC上のMAPを見て、現場はかつては観光スポットのひとつだった逢初橋周辺だろうと推測した。NHKのインタビューに応えていた住職は、橋のたもとにある走湯般若院の人だろうと思う。ちょうどこの沢地形の下は、東海道新幹線東海道本線もトンネルを抜けて外気を吸えるところ。土石流が鉄道に影響を及ぼさなかったことを期待したい。

 

 静岡県で人を巻き込んだ土石流など、近年起きていないのだといいます。捜索で一人でも多くの人が助かってくれることを祈ります。とんでもない週末になってしまいました。