Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

熱海のひもの店

 街中を歩いていると、よく「ひもの」の看板を目にする。とはいえ熱海港はどちらかといえばレジャー港で、大した漁獲水揚げがあるわけではない。大型クルーザーが並んでいて、繋留費用もバカにならないという。ヨットを持っている人に聞くと、熱海に自宅はあるものの船はよりコストの安い真鶴などに置いているという。ほかに先日の土石流で破壊されてしまった伊豆山港という小さな漁港もあるが、水揚げ自体は多くない。

 

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 漁獲としては同じ熱海市でも網代港や近隣の沼津港などが多いので、そこで水揚げ・加工されたものが観光客の多い熱海に流れてくるのだと思われる。そう、やっぱり需要は観光客だと思う。ひものを扱っている店も、大半は土産物屋でコンテンツのひとつとしてひものを扱っているようだ。

 

 上の写真のお店では、網代直送のひものもだが、小田原名産「鈴廣のかまぼこ」も揃えている。そういう店では普段使いするひものを買うには高すぎるから、僕らは小田原まで出かけて「山安」のひものを買う。

 

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/06/15/060000

 

 そうは言っても、熱海のひもの屋に見るべきものがないわけではない。例えば熱海銀座にも出店している名店「釜鶴」、贈答品としてのニーズが多いらしい。当家も盆暮れの贈り物(それも滅多に出さないが)としては、この店を選んだこともある。

    

 熱海港では水揚げが少ないと言ったが、魚を仕入れて熱海でひものに加工する店は何軒かある。大湯間欠泉の前にある「魚竹」という店では、加工・直売のほかに魚料理の食事もできる。咲見町の「東海ひもの」という店では、何度もイカをさばいて干しているのを見ている。このお店は熱海の中ではリーズナブルなお値段なので、来客があった時にはおすすめの店として紹介している。

 

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 この店ではカラスミもよく歩道上に干していて、通行人にひっくり返されないか心配である。まあ泥棒に対しては小柄な柴犬(の雑種?)がしっかり見張っているので、対策はできているということだろうけれど。