Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

美しい「dynabook」が当家に

 このブログを書いたりテレワークでビデオ会議などする僕のメインデバイスは、1年前に買った薄い「VAIO」ノート。それまではもう少し大きなラップトップ型の「VAIO」を、家内と共同で使っていた。「VAIO」ノートがやってきてから、ラップトップはほぼ家内の専用になったのだが、このところ性能の劣化が激しい。そろそろ新しいものを買おうかと相談して「MaxValue東海」のビルにある「EDION」に行ってみた。

 

 それまで大物家電は株主でもある「ビックカメラ」で買うのが普通だったのだが、今のマンションに引っ越して15年近くなり、昨年エアコンと冷蔵庫が次々にダウンした。急場に間に合わないので地元の「EDION」でこれらを調達したところ、なかなか対応がいいので会員登録をした。

 

 PCもじゃあ「EDION」でと行ってみたのだが、さすがに「ビックカメラ」ほどの品揃えはない。「VAIO」は全くなく、富士通NECLENOVOdynabookがあるだけ。10万円を越える機種は、全部CPUが「intel CORE i7」の高速仕様。僕のノートは「intel CORE i5」だから、十分な性能だ。カタログ上の比較では各社差がないため、迷った末美しい外装のdynabookを買うことにした。

 

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 濃いブルーのボディで、細かな模様が入っている。dynabookというロゴを見て、30余年前PCの製品企画をしていた時代を思い出した。当時日本のPCはNECの一人勝ち状態、そこに各社いろいろな工夫で挑んでいた。東芝が1989年に発売したのが、ラップトップ主体の「dynabook」シリーズ。この名前は、米国の科学者アラン・ケイが1972年に提唱した「マルチメディア機能を備えた本」のようなデバイスのもの。その時点ではあるべき姿しか語られず、ケイ自身実現された「dynabook」を手にしたのは2008年ころだった。

 

 東芝のネーミングは話題になりラップトップ型で一応のシェアは獲ったのだが、NECの牙城を崩すには至らなかった。21世紀になって同社のPC関連事業はひとまとめにして子会社(東芝クライアントソリューション)化され、2018年に株式の大半がシャープに売却されて「Dynabook株式会社」となった。今はシャープの100%子会社である。

 

 PC事業の変遷を思い出させる「dynabook」、ようこそ当家に。よろしくね。