Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

海の日米合同演習

 中国が「戦狼外交」の一環だろうが「海警法」を施行、コーストガードにあたる海警局の艦船に外国船舶への武器使用を認めている。海警局の船舶が、尖閣諸島の日本領海内をこれみよがしに航海して、緊張感は高まっている。一方日本側は再三米国から「尖閣諸島日米安保の対象」との言質をとり、これに対抗しようとしている。本当に役に立つかどうかは別にして、中国の「Sea Power」は急増していて、海上保安庁はもちろん海上自衛隊の全力を挙げても対抗できるかどうかは分からない。

 

特殊作戦用原潜と異例訓練 離島防衛念頭、中国けん制か―在日米軍:時事ドットコム (jiji.com)

 

 先週尖閣諸島などの攻防戦を想定したと思われる、日米合同演習が行われた。米軍が繰り出したのが、原潜オハイオ海兵隊の特殊作戦部隊(SEALs)。オハイオは1976年に就役したベテラン艦、もともとはトライデント級ミサイル24基を搭載する戦略原潜だった。今は巡航ミサイル潜水艦(SSGN)に改装されて、SEALsを乗せ小型潜水艇なども搭載できるようになっている。

 

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 この記事ではどのような訓練が行われたのかは分からないが、確かに中国へのけん制にはなるだろう。ただ米国の軍事専門家に聞くと、日米安保によって日本防衛の義務は米軍にあるとしながら「無人島嶼岩礁のすべてを守れるわけではない」ともいう。尖閣諸島など「ちょっと大きな岩礁」で、そんなもののために米国の青年の血が流されるのは困るという世論が国内にあるからだろう。

 

 いかに習大人が「戦狼度」を増しても現実に尖閣侵攻は難しいと思うのだが、日本単独でも島嶼防衛能力があることは示して行かないといけないだろう。まさに「自助・共助」の順である。この場合国連による「公助」は期待できない。国連安保理常任理事国に中国がいる限りは・・・。

 

 一方で日本軍が竹島(韓国名:独島)侵攻してくると韓国が警戒しているとの報道もあった。文政権の「あがき」なのかもしれないが、例によって「反日」をあおって支持拡大ということかもしれない。そこまで言うなら、いっそオハイオ&SEALsの参加する合同訓練を竹島海域でやれば良かったのにと思う。今日2月22日は「竹島の日」だし。

 

 そのくらいしてやらないと、かの国は分かってくれないかもしれないのですから。