Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

首都圏130円大旅行

 首都圏を始めとした大都市近郊区間では、JR各社はA駅からB駅に行くのに経路を自由に選べるエリアを設定している。例えば東京駅から新宿駅に行くのに、中央線経由だけでなく、山手線外回りや内回りでもいけるということ。これは事業者としては複雑な路線の経由をいちいち距離を計算するのが面倒だし、利用者としてはより早いルートがあればその場で経由を決められる方がいいからだ。

 
 この制度を利用して、隣の駅までの切符を使って大周り乗車をするマニアがいる。改札口を出ない限り、同じ駅を2度通らない限り、相当な大旅行ができるのだ。僕も何度かやってみたことがある。まだ30歳前だったころ、1年間八王子の社員寮に居たことがある。仕事は忙しいので年休を取っての旅行はむずかしいが、休日は結構ヒマでこういう「大旅行」には好適だった。
 
 まずは海岸に向かって行こうと、八王子・豊田間の130円切符を買って横浜線に乗った。橋本で降りて、相模線に乗り換える。ユーミンの唄にある「相模線に揺られてきた、茅ヶ崎までの間・・・♫」というあれ。ディーゼルの単線で、とても首都圏のJRとは思えない風情がある。(今は電化)

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 列車はトロトロ走り、海老名駅に来た。当時は今のように小田急や相鉄との連絡がなく、乗り換え駅とは考えられていなかった。20年ほど前に、駅前再開発・整備で乗り換え易くなった。海老名の直ぐ先で、新幹線の下をくぐる。このあたりが、20年来新幹線新駅のウワサがあるところ。もしそれが出来たら、相模線はJRで唯一新駅に接続できる路線になる。その場合、複線化などの措置がとられるのだろうか?
 
 八王子を出て1時間あまり、ようやく茅ヶ崎に到着した。残念ながら改札を出て海を見に行くことはできない。帰路は、東海道線で東京まで出て、中央線経由で豊田まで戻った。途中、どこかで駅そばくらいは食べたはずだけれど記憶にない。当時は、130円の一日旅行でした。