Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

懐かしい店「祭すし」

 この日は午前中に大手町で会合があり、午後遅くに六本木に行くことになっている。ぽっかり4時間ばかり空いてしまった。そこで京浜東北線沿線のBook-offを巡ることにして、まず秋葉原に行った。次は大森、途中品川を過ぎたあたりでお腹が空いてきた。大森駅を降りたのが13時過ぎ、この時点ではまだ多くの外食チェーンは混みあっている。

 

 改札を出て海側に降りると、40年近く前に赴任して2年程勤めたビルが見える。その途中に、このお寿司屋さんがある。「祭すし」といい、20歳代のころは高根の花だった廻っていないお寿司が食べられる。時々接待がらみで連れて来てもらった。30歳代になり名古屋の事業所勤務だったころも、この街には頻繁に出張してきていて、ランチをよく食べた。

 

        

 

 当時は1人前握りが700円、1.5人前が1,000円だった。そのくらいなら、独身貴族は払うことができる。もっぱら食べていたのは、1.5人前の方。懐かしさでのれんをくぐった。4年ほど前に一度来ているが「COVID-19」禍になってからは初めて。

 

 テーブル席が少しと、職人さんをコの字に囲むカウンター席がある。テーブル席では、2人の初老の男性がビール片手に激論している。カウンターに一人だけ座っていた青年は、すぐに食べ終わって出て行った。

 

    

 

 注文したのは1人前ランチ握り。30余年経って、今はこれが胃袋の限界。2人の職人さんが、すぐに僕の皿を握り始めた。奥からは、茶わん蒸しなどが運ばれてくる。

 

    

 

 茶そばと茶碗蒸しの前菜、大きな上がり椀、味噌汁、デザートのオレンジが揃ったところで、主役の登場。タマゴ、マグロ赤身、赤魚、海老、鰺、〆鯖、イクラ軍艦巻鉄火巻かっぱ巻き。ランチゆえお得なのだが、これだけの品ぞろえだと熱海の寿司屋だったら2,000円はするだろう。

 

 大森の海岸側は河岸の街、安くて美味しい庶民的な店が多かったです。いくつかはチェーン店に置き換わりましたが、ここは健在です。ごちそうさまでした。また来たいです。