Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

偏在する「Go To Travel」

 先月の函館旅行では、滑り込みで「Go To Travel」の割引を受けることができた。浮いたお金はなるべく現地に落としてこようと、それまでは買ったことのない「イクラ1パック」など、自由市場での買い物を増やしたし、奥尻産のワインを呑んだ。

  

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2020/09/25/060000

 

 この対象に東京発着も入ったことから、今度は東京旅行をしようかと考えた。何年か前、大手町の「アスコット東京」に1泊したことがあって、その最高の立地(皇居を見下ろせる)や設備(豪華なキッチン)に感服していた。まあ、お値段も香港のコンドミニアム並みだったが。

 

 そこでBooking.comで東京中心部を検索すると、残念ながら「アスコット東京」はこの割引対象でないことが分かった。それだけではなく、別のコンドミニアムホテルを探しても、対象物件は見つからなかった。当家の場合、旅行はキッチン付きのコンドミニアムで「暮らすように」するのが優先なので、今回はあきらめることにした。逆にこのキャンペーンが終わってから、ゆっくり考えることにする。

 

        f:id:nicky-akira:20201011095122j:plain

 

 キャンペーンはいつまで続くのかなと調べていたら、インターネット予約サイトで条件の変更が相次いでいるとの記事を見つけた。

 

https://travelersnavi.com/coupon/goto-jyogen

 

 これらのサイトでは、そろそろ予定した割引金額上限が迫っているからと推測される。しかし一方で、政府の側では予算消化状況は想定をかなり下回っている。7月中旬から9月中旬までの実績は、735憶円。予算全体では1兆1,500億円もあるし、1ヵ月で1,000~2,000憶円ほど使うはずだったのに・・・である。

 

 「Go To Travel」を個人で使おうとする旅慣れた人は、やはり予約サイトを使うだろうにもかかわらず、予約サイトへの割り当ては少なかったのではないかと思う。以前大手旅行社のカタログを見て割高感を持ったので、旅行社経由の「Go To Travel」をあきらめたことも報告しているが、やはりこの政策は大手旅行社を中心に展開するものだったらしい。予算金額の配分が現実離れしていることが、はっきりしました。この偏在、早く治してもらわないと経済復興の目論見にも影を落としますよ。