Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ボーフィン潜水艦博物館(前編)

 真珠湾アリゾナ記念館入り口から右手に行くと、1隻の潜水艦が係留されている。これがボーフィン博物館、潜水艦に関する展示館と実物の潜水艦内部を見学できる。2つがセットになって、$15/人。これもガイドブックの表示よりは値上がりしていた。

 
 ボーフィン号は太平洋戦争中盤の1943年に初就役したバラオ級の1隻。主に日本の通商路を脅かす「通商破壊」戦に従事し、沖縄からの学童疎開船「対馬丸」を沈めた悪役でもある。

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 セイルには沈めた船の数を示すミニ国旗が描かれていて、軍艦旗が3つ、日章旗が20ほどあるのがそれを示している。もちろんこれは戦後(多分退役後)に描かれたもの。
 
排水量 水上 1,526トン 水中 2,424トン
◆最大速力 水上 20ノット 水中 9ノット
◆乗員 士官6名、兵員60名
◆兵装 53cm魚雷発射管10(前部6、後部4)、
    5インチ砲、40mm機関砲、20mm機銃 各1
 
 呉で「鉄のくじら館」という海上自衛隊の退役潜水艦の内部を見せてくれるところに行ったが、指揮所などごく一部しか公開されていない。ボーフィン号は古くてかくすこともないせいだろうが、前部魚雷室から後部魚雷室まで、ほぼ全部を見ることができる。

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 甲板を歩いて前部ハッチから船内に入る。このハッチは観光客が入りやすいように階段状に改装されていた。僕(小柄な日本人)から見ても、非常に狭い艦内である。コニシキみたいな人は乗員になれないだろうが、それでもでかい米国人はずいぶん窮屈な思いをしただろう。主力兵器の魚雷室だって、こんなに狭いところで重い魚雷を扱っていたのかと驚かされる。
 
<続く>