Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

Squad Leader、My DYO Way(1)

 「Squad Leader」は、1977年発売のアバロンヒル社のボードゲームである。おおむね100個のシミュレーション・ウォーゲームを買いあさった僕だが、いまでも持っていてプレイできるものは残り少ない。そのうちのひとつがこれで、第二次世界大戦の欧州戦線でドイツ軍、ソ連軍、アメリカ軍が戦う陸戦の戦術級ゲームである。

 
 ジョン・ヒルがデザインした本作、好評を博して続編が一杯生まれ、戦闘車両のバリエーションが増え、航空攻撃が導入され、砂漠や森林、湿地帯などの地形や多くの国の軍隊が追加され・・・「Advanced Squad Leader」でルールそのものが一新された。しかしプレイしやすいと言う意味では、オリジナルのこれが一番いい。そういうわけで、「Advanced Squad Leader」を持ってはいるが、僕は時々この箱を開ける。

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 ゲームには、地形を示し戦闘の舞台となるボード、その上で戦う車両や兵器、兵隊などのコマ、ルールブックのほかに、シナリオというものが入っている。シナリオにはボードの配置、両軍のコマやその配置、両軍にとっての勝利条件やシナリオ個別のルール、シナリオの長さなどが書かれている。
 
 「Squad Leader」には、12のシナリオが入っているのだが、その他に自作シナリオ(Design Your Own : DYO)の作り方もルールブックの最後に紹介されている。僕はそれを自分なりにカスタマイズして、ある戦闘指揮官がキャンペーンを戦い昇進してゆくシチュエーションをゲームで再現できるようにした。
 
 このゲームの主役は、伍長から大尉クラスの前線で戦う指揮官である。士気値と指揮能力が設定されていて、7-0、8-0、8-1、9-1、9-2、10-2、10-3の種類がある。前の数値が士気(攻撃を受けても耐える能力)、後ろの数値が指揮能力(攻撃も防御もサイコロの目をこの数だけ修正できる)である。
 
 一つのシナリオを終わって、その指揮官の実績によって昇進(より高位の能力になること)するか否かを決め、これを繰り返していくのだ。
 
<続く>