Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

サン・ジュゼッペ市場だけじゃなく

 バルセロナでも、街のそこかしこに市場が点在している。一番大きくガイドブックに紹介されているのが「サン・ジュゼッペ市場」、ランブラス通り沿いにあって地下鉄リセウ駅で降りて地上に出るとすぐそこにある。いろいろな街に行って、その場所の市場を探すのは僕ら夫婦の定番になってしまった。たとえそれが今回のようにキッチンのないホテルでの滞在でも。


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 ガイドブック、貰ったMAP、Web上の地図どれも微妙に違うが、いろいろな市場は表示されている。街歩きの途中で市場らしいものに近いと、寄ってみることにしている。バルセロナでは4箇所の市場に立ち寄った。そのうちの3つは比較的新しく改装されていて、外見も立派だし場内は清潔で整然としている。中には家電品の売り場を併設しているところもあった。
 
 もちろんそれらは宗教的にも由緒正しいものだろう、中には一角を古代遺跡の展示に充てている市場もあった。スペイン語が読めないのでよくわからないが、古い教会跡地に建っていると説明するものだったのかもしれない。
 
 綺麗に整形した市場とは一線を画していたのが「サン・ジュゼッペ市場」。昔ながらの巨大なドームの下に多くの商店を詰め込んでいる。ドームは失礼ながら朽ちたバラックのように見えたし、商店というより屋台というべきかもしれない。全体の雰囲気は、市場というより巨大なフードコートである。

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 観光客も含めて、カウンターに座ってビールやワインを飲んでいる。たしかに昼時なのだが、近くの店で買ったお惣菜をつまみにして楽しくやっている。それでも市場らしいところは、豚の足から「ハモンセラーノ」を削り出すパフォーマンスをしている店が多いことや、ジビエというのだろうか鴨や鶏、果てはウサギがそのまんま吊るされていたりする。これ(ウサギ)には結構驚いた。確かに四つ足を食べない江戸時代の日本でも、ウサギは1羽2羽と数え、トリの扱いではある。
 
 他にお花をたくさん扱っているところもあった。以前のフランクフルト滞在の時のように市場で食材やお花を買って1週間楽しむようなことも、ここでできると嬉しいね。