「COVID-19」感染拡大防止のため「不要不急のxxの自粛」を迫られたものだから、県境をまたいだ移動もOKと種々緩和されても、人間簡単に元に戻れるものではない。それはいままで「これが普通だ~」と思ってやっていたことが、「特になくてもいいじゃない」と分かってしまったケースがあるからだ。
毎朝スターバックスのコーヒーは欠かせないと思っていた人も、通勤途中での一杯が美味しかったから飲んでいたのかもしれない。通勤しなくなった時期があって、別に必須じゃないことに気づいたという人がいた。NCISのギブス捜査官がわざわざラベルをカメラに向けて飲んでいるのは、同社が番組のスポンサーだからに過ぎない。
「COVID-19」の第二波襲来に備える意味もあって、政府は「新常態:ニューノーマル」を定着させようと盛んに宣伝している。具体的に何かというと、
・衛生管理の徹底
・ソーシャルディスタンスの尊重
・非接触(タッチレス)の実現
の3点が挙がる。僕はこの定義はあまりにも狭い、極端に言うと「木を見て森を見ない」レベルの視野の狭さだと思う。
すでにテレワークでおおむね仕事が回るのなら、都心のオフィスは要らないよねとか床面積1/3でいいよねという動きもある。係長・課長・次長・部長のヒエラルキーって必要ないのじゃないかという人もいる。実は「働き方改革」以前からこれらのものは不要だったのだが、今ようやく気付いたということ。
ニューノーマルとして何が変わるのか、変わるべきなのかは、物事の本質を見ないと理解できない。すべての企業・団体・組織から個人に至るまで、自分のコアは何かを問い直すことなしにニューノーマル時代をよりよく向かえることは出来ないだろう。別の言い方をすれば、自分の資産や購入品を全部棚卸して、
・必要なもの
・どちらとも言えないもの
・邪魔なもの
に分ける必要がある。僕個人で言えば、マイレージで貰うワインや「ハナマサ+」で買うお肉は必要なもの、近所のランチを食べるレストランはどちらとも言えないもの、職場に近いお付き合いで行くようなレストランは邪魔なものにあたる。これは企業でも個人でも同じだ。さらに言えば政府もそうかも知れない。
そんなことを思っていたら、内閣府に「ニューノーマル時代のIT活用に関する懇談会」が立ち上がったというNewsが入ってきた。
<続く>