Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

浦添城址とHacksaw Ridge(前編)

 この日は、国の史跡にも登録されている浦添城址を訪ねてみようと思う。ホテルのロビーにあったパンフによると、15世紀ころまで琉球王朝の居城だったという。王朝が首里に移る前には沖縄の中心地だったというわけだ。地図を見ると浦添市の北部に北西から南東にかけて400mくらいの丘陵がある。その北側は特に峻険で、こんな地形となった原因は隆起サンゴ礁によるものだと資料にある。

 

 「ムーンオーシャン宜野湾」から直線では4kmあまりと遠くない。城址の近くにはゆいレールの駅もあるのだが、那覇まで大回りしていたのでは時間がかかりすぎる。適当なバス便がないか、調べてみた。こういう時、スマートフォンの地図アプリはとても役に立つ。結果は・・・え、目の前のバス停から直行する便があるって!

 

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 初めて使う「浜原(はまばる)」というバス停までは徒歩3分、そこから55番のバスに乗ると20分余りで「仲間」というバス停に着く、そこから坂を上って15分ほどで城址に行けるようだ。55番のバスは1〜2本/時間しか便数はないが、乗り換え要らずというのはありがたい。ただあまり急坂だときついなと思ってバスを待った。

 

 宇地泊から国道58号線に出て浦添市に入ったものの、バスはすぐに左折。徐々に急になる坂道を上ってゆく。左手には宜野湾市が見下ろせるようになり、これがその隆起サンゴ礁だとわかる。片側1車線の細い道で、ずっと人家はあるがどこまで上るのだろうと思っていると左側が「浦添大公園」という看板のある緑地帯になった。もうこれが浦添城址の外郭、そして坂を上り切ったところに「仲間」のバス停があった。

 

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 脇道の入り口に「浦添ようどれ館」と書いた標識があって、脇道に入ると緑豊かで緩やかな上り坂になっていた。ゆっくり上っていくと、後ろに那覇の街並みが見える。10分余りで「ようどれ館」に着いた。展望台もあって北側を見下ろすと、嘉数公園の特徴あるドームを見つけた。その向こう側の平地は普天間基地だ。

 

https://nicky-akira.hatenadiary.com/entry/2019/04/23/140000_1

 

 那覇と宜野湾、両側を見下ろせる地点であるから、支配勢力が拠点を置くには最適である。

 

<続く>