Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

グランプラス周辺の記憶(前編)

 ブリュッセル到着の翌朝、少し時間があったので昔このあたりで訪れた場所を探しに歩いてみようと思い立った。最初に来たのはいつだったかもう覚えていないが、最初の時もその後も大体中央駅から1km圏内に泊まっている。

 
 雪はほとんど止んでいたが、積もった雪が固まったりシャーベット状になっていて歩きづらい。こんなところで転んでケガでもしようものなら、いい笑い物である。ホテルを出て、グランプラス方面に歩いていくと、ギャルリー・デ・ラ・ラインの入口がある。T字型になった全長300m弱のパサージュで、ライン・ロイ・プリンセスの3本の枝に分かれている。

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 ここはしばらく前、着いた当日の夜現地の人と打ち合わせを兼ねたディナーをした店があったはず。雪がなくて滑らないのがありがたい。地図を見ながら歩いてゆくと、プリンセスの出入り口近くの店だったのではないかと思い出した。パサージュには、カフェやレストラン、お土産物屋、ブランドショップが軒をつらねている。まだ午前中なのだが、何軒かは開いていて観光客もちらほら入っている。プリンセス枝の出入り口に来てみると、確かにこの店。「カフェレストランOgenblik」とある。そう、この奥の小さなテーブルに大男2人、女性と僕の4人でLeffeを飲み、コロッケを食べた。

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 パサージュの先まで行って引き返し、グランプラスへ向かう。「Agora」というもう一つの、お土産物屋ばかりでちょっと品のないパサージュを抜けると、グランプラスが広がっている。市庁舎や王の家と呼ばれる博物館など、壮麗な建物6つばかりに囲まれた、50×100mくらいの広場である。
 
<続く>