Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

小田原駅前地下街「ハルネ」

 小田原は、戦国初期の英雄北条早雲を始祖とする後北条家が築いた街である。西に箱根の嶮を持ち、その方向からの侵攻には強い防御力を持つ。東には沃野が開け、南には漁業にも交易にも適する相模灘がある。関東制圧には有利な地形であろう。

 

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 現在は東京へのベッドタウンにはやや遠いが、横浜地区なら十分通勤圏である。新幹線も停車するし温暖な気候で住みやすいのだが、意外に人口は20万人に満たない。一般的に首都圏と言えば、神奈川県は入るのだが普通の人の意識としては横浜市、精々藤沢市までくらいが圏内で、西湘はもうリゾートの入り口と思われているのではないだろうか。
 
 西湘の中でも西に位置する小田原市は、それこそ観光地である箱根や伊豆の入り口にあたる。以前紹介した地域の豪華列車「伊豆クレイル」の始発駅でもある。またJRから小田急に乗り換えれば、10分と経たずに箱根湯本駅に着く。
 
 そんな小田原駅前だが、決してにぎわっているとは言えない。町おこしを図るのだが、カラ回りしている地方都市の一面も見せている。駅の海側にはいくつかの百貨店や商業ビルがあったのだが、長崎屋はドンキホーテに替わり、その向かいの商業ビルは閉めたままだ。
 
 しかしもっと手近なところにショッピングできる場所はあって、それが駅前(海側)地下街の「ハルネ」。この地下街、記憶では30年以上前からたまに来ていた。位置としてバスセンターの地下であり、多くの通勤客が通るところだから、雑多な店が食品、お土産、雑貨などを売っていた。それが数年前に改装されて、店舗も整理されている。中央付近にはイートインもでき、小さなステージもある広場が出来た。

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 その隣にあるのが上の写真、「きみのそば」。つなぎのないそば粉100%の十割そばが売りで、その分お値段は高い。もりそば一杯600円なり。それでも休日の午後、昼時は過ぎていたが結構はやっている。その隣には、木組みなど木の雑貨の店「TAKUMI館」があった。そういえばハルネ自体が木をふんだんに使った造りになっている。箱根の木の細工を意識してのものだろう。
 
 もちろん「魚国」のような和食の店、「KARDI」のような輸入食品チェーン店もあります。地元のとれたて野菜を売りにしたミニスーパーマーケットや、激安ひもの屋の「山安」もあって、ちょっと立ち寄って一品二品買うには適当なところです。またお世話になるでしょう。