Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

アジア会館「うれしの」

 昨年台湾工業技術研究院がやってきて、丸一日サイバーセキュリティの議論をした「アジア会館」で、今日は日本企業が集まる会合があった。あいにく冷たい雨が、強い風に乗って吹き付ける日になった。この日のテーマもサイバーセキュリティなのだが、国際社会へ向けて日本の立ち位置をどう説明するかと、サイバーセキュリティ人材を企業はどう評価し人材側はどうすべきかが議論された。

 

 日本の立ち位置といえば、今年は東京オリンピックパラリンピックの年。多くの人が、その時期に日本自体を狙ったサイバー攻撃がやってくるのではと予想している。昨年のラグビーワールドカップで目立った被害はなかったようだが、油断は禁物である。

 

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 さらにオリンピックが無事に終わったとしても、それで危機が終るわけではない。むしろ「Beyond 2020」の方が、日本を困らせてやろうという愉快犯から、実際に盗るべきものを頂こうというプロが襲ってくる可能性が高い。そんな中、国際社会に対して日本社会の危機感、努力などをちゃんと伝えようという主張だった。

 

 もうひとつは人材の育成、活用。サイバーセキュリティ担当は、これまでは陽の当らない部署だった。トラブルが何もなくて当たり前、何かあれば怒られるだけ。ほめて(評価して)もらえない。経営側がサイバーセキュリティへの理解を深め、担当者の仕事もある程度は理解しないといけない。同時に担当者側も、自らのモチベーションを維持して業務にあたると同時に、自分のことを分かってもらう努力が要る。

 

 面白かったのは、伸びる担当者の資質として技術や粘り強さのほかに、「美の探求」が挙げられていたこと。優れたセキュリティ担当は、写真や音楽、グルメなどに秀でた人が多いという。

 

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 そんな話を聞いているうちに、イベントは終了。あとは懇親会へと移った。ロビーには「節分」ということもあって、豆のマスやおたふく・鬼のお面などが飾られていた。サイバー攻撃者も「鬼は外!」と追い払えられればいいのだが・・・。

 

 懇親会場は、会館1階にあるレストラン「うれしの」。今日はこの会に貸し切りである。50人を越える人たちがやってくると、ほぼイモ洗い状態。目についたのは巨大なパエリアの鍋(というか鉄板)。これは嬉しかったですね。僕は炒飯系のお米料理が大好き、海の幸の炊き込みご飯は最高です。頂きますよ・・・。