Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ATACバスの旅(4/終)

 滞在最後の日、まずはテルミニ駅前バスセンターから40番のバスに乗った。これは急行バスで、発車する頻度も高い。終点はヴァチカン(別の国である)の入り口、サント・スピリト。ナツィオナーレ通りからヴェネツィア広場、V・エマニュエールⅡ世通りを抜け、中心市街地を横断する最短ルートである。

 

 3日ほどATACバスに乗って思ったのは、日本人観光客はほとんどいないこと。総じて観光客そのものが少なく、地元の人の利用が急行バスでさえ多いということ。中にはどう見ても浮浪者(失礼!)と思われる乗客もいるが、ガイドブック等で指摘される危なさはあまり感じなかった。地下鉄などよりは安全だと思う。

 

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 40番のバスはあっという間に多くの見どころを駆け抜け、20分ちょっとでテヴェレ川を渡りヴァチカンの入り口に着いた。そのまま同じ40番バスで戻るのも芸がないので、サンタンジェロ城からカブール広場の方に歩いて行った。

 

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/07/05/140000

 

 このお城(というか要塞)がヴァチカンの避難所として使われていたことは、以前紹介している。テヴェレ川沿いで観光客が食べ物を与えるからか、凶悪そうなカモメやハトが群がってくる。今日は城の前を通り過ぎ、最高裁判所の方に歩いて行った。最高裁判所の建物はウンブリオ橋を渡ったところにそびえ立っていて、テヴェレ川を見下ろしている。その裏手にあるのがカブール広場。この周辺にはコーヒーグッズやボンサイ(!)のようなとんがった店舗がいくつかあるのでそれらを訪ねてみた。

 

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 駅や重要施設とおぼしきところには軍用車両(米軍のハンヴィーのようなもの)が1~2両留まっていて、軍用ライフルで武装した兵士も複数いる。ここカブール広場にもそんな備えがあった。さてアパートメントに帰るのだが、カブール広場脇の停留所で待っていると、アパートメントのすぐそばに来る492番バスより前に、別のバスが何台も来ることが分かった。

 

 87番のバスがやってきたが、これはテルミニ駅周辺には行かない。それでもコロッセオまでは行くからそれに乗った。コロッセオで降りてそこから地下鉄に乗れば、2駅でテルミニ駅だ。いや今回はATACバスを堪能しました。その分トラムには乗れなかったけれど・・・。さあいよいよローマ最後の夜ですね。ちょっと早いけど「反省会」でもしますか。