Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

懐かしい店「書泉グランデ」

 あまり機会はないのだが、神谷町方面に出かけることもある。そこで時間が許すなら、特に目的はないのだが「書泉グランデ」に行ってみる。僕の20歳代の最高の趣味が「シミュレーション・ウォーゲーム」である。歴史のIFを体験したくて、自分の指揮能力を試したくて、戦術級から戦略級まで100あまりのゲームを買ったように思う。

 

 時は流れてゲームはデジタル版が主流になり、時間と場所をとるアナログゲームは衰退の一途をたどった。デジタル分野で禄をはみながら、アナログゲームに入れ込んでいたのは矛盾だったかもしれないのだが、趣味だから仕方あるまい。

 

        f:id:nicky-akira:20190715190553j:plain

 

 以降30年以上にわたって、僕のアナログゲームへの傾倒は続いている。しかし、プレイできるものとそうでないものの峻別は進み、いまでは保有ゲームは10種類ほどだ。それでも新しいゲームと言うと「血が騒ぐ」。雑誌「Command Magazine」を書店で見かけると、買いはしないが手に取ってみてしまう。

 

 「書泉グランデ」は、僕らのようないにしえのアナログゲーマーの聖地と言ってもいいだろう。昔のゲームの復刻版や、欧米の新作ゲームが並んでいる。若いときには片端から買ったかもしれない第二次世界大戦の作戦級ゲームも、新作で出ている。マニュアルの英語は昔よりは読めるようになったかもしれない。何しろ、欧米で危機管理の英語ディスカッションに引っ張り出されるようになったのだから。

 

 しかし肉体の衰えはどうしようもなく、コマに書かれている細かな文字が見えないのが情けない。それでもたまにはここに足を運び、年間に一度は何かを買いたいと思う。そんな「僕のいにしえの場所」、顧客も少なく大変だとは思いますが、ぜひ維持してほしいと思います。