Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

奥沢のフレンチレストラン

 先日「良いフレンチ・レストランを見つけた」と誘っていただく機会があり、家内とディナーに出かけた。家内は自由が丘など東急沿線には詳しいのだが、田舎生まれ/育ちの僕には、土地勘のないところだ。僕はオフィスから直行するので、自由が丘でショッピングをしたいという家内と駅で待ち合わせて、そこから歩いてゆくことにした。

 
 五反田から東急線で旗の台まで、そこで大井町から来る列車に乗り換えて自由が丘に出た。このあたりの東急線も、人家の軒先をかすめるように走る。電車はちょっと走っては止まり、またちょっと走る。トラムに乗っているような感覚だ。このあたり、レトロな町だなと眺めていた。例えば戸越銀座のあたりは、確かに取り残された町という印象だ。

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 しかし自由が丘に着くと、手狭な町であることは変わらないのだが、変貌し続けているような気がする。若い女性に人気のありそうなレストランやショップが並び、それもどんどん代謝しているようで新しい店がぽつりぽつりと見つかる。イオンのリカーショップがあって、テラスでひとりの若い男がワインを傾けていた。ゆっくり歩いて10分くらいで奥沢の駅に着いた。このあたりは、また雰囲気が違う。自由が丘が若い女性向きの街なら、こちらは落ち着いた大人の街だ。駅から少し歩くと、今回誘っていただいたレストランがある。
 
 
 表にフランス国旗が掛かっていなければ、気づかずに通り過ぎてしまうようなこじんまりしたたたずまい。4人がけのテーブル席が3つだけの、小さなお店だ。ビール(アサヒのスーパードライ)で乾杯しているうちに、最初のお皿が出てきた。コチのカルパッチョである。さばいて直ぐだと見えて、歯ごたえが良かった。飲み物を白ワインに替えると、南仏の白が出てきた。さわやかな味で、ビールよりよほどいい。
 
 二皿目はフォアグラのソテー、蜂蜜を混ぜたソースで仕上げてあり、レバー独特の苦味が押さえられている。三皿目はホウボウのソテー。ホウボウは時々刺身では食べるのだが、ソテーにしたのは初めて。そこでボルドーの赤ワインに変えて、四皿目の牛ほほ肉の赤ワイン煮込みを待つ。ほほ肉はとても柔らかく、いずれも美味しくいただいた。

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 デザートはアップルパイかチーズを選べるというので、迷わずチーズ。赤ワインがまだ残っているので、パイという選択肢はない。このチーズ・プレートが見事だった。6種のチーズが見た目にも美しく盛り付けられていて、食べるのがもったいないくらい。
 
 田舎者にはわからないが、奥沢あたりはこういう隠れ家レストランが一杯あるのだろう。僕らのテーブル以外の2卓は、いずれも女性だけのグループ。マダム連御用達の店なのでしょう。