Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

景気回復か、底割れか?

 今回の函館旅行では、昨年からの微妙な変化が感じられた。観光客は少し減った印象である。まず街中を歩いていて、韓国語は一度も聞かなかった。両国関係の冷え込みを考えれば当然ではある。中国語は、あいかわらずうるさく聞こえる。空港でも駅でも、市電の車内でも、急にうるさくなったなと思ったらかの国の団体客である。

 

 ただそれも、金森倉庫街の免税品コーナーにほとんど人がいなかったことから増えているような気はしない。まあ、単純に免税品店に寄らなくなっただけかもしれないが。一方今回新しいコンドミニアムを見つけて喜んでいるように、キッチン付き滞在型の宿は増えてきている。この二つの印象、どちらがより函館という街の景気に影響するのだろうか?

 

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 街中を歩いてもう一つ感じたことは、大規模ホテルの建設ラッシュである。昨年は老舗の「函館国際ホテル」が改装中だったがそれが終了し、綺麗な姿で営業している。その南のエリアは「はこだてビール」までの間空き地同然だったのだが、ホテルの建設工事が始まっていた。

 

 さらに朝市の南に外資系っぽい巨大ホテルが建っていた。まだ外観だけで、営業しているかどうかはわからない。函館駅の北にも、豪華な外観のホテルが建設中である。「・・・Stay」と外壁に書いてあるから、滞在型のホテルのように思う。駅の東、虫食い駐車場だけだったところに、「UNIZO Express」が建設中だ。このあたり昔の歓楽街で、今は「xx横丁」と書かれたゲートだけ残して更地になってしまったエリアもあるというのに・・・。これは多分ビジネスホテルだろうが、それにしても宿泊客を見込んでいる、見込める状況になっていると思われる。

 

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 函館は美味しいものもあるし物価は安い、歴史も伝統もありポテンシャルの高い街だ。駅前の殺風景さに哀愁を覚えていたのだが、ひょっとして景気回復となるのかと今回期待をもった。ただインバウンド需要を見込んでの先行投資が来ているだけであれば、回復基調はどこへやら二番底が割れてしまうかもしれない。回復か、底割れか?その結果は2年のうちには出るでしょうね。それを見とどけに、また近いうちに行きますよ。