Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

元祖インドカレー「小いけ」

 昨年やはり避暑に来た函館で、市電宝来町電停近くにある2軒のカレー屋さんを見つけた。道沿いにあるのが、「小いけ本店」。駐車場には「裏の小いけとは店が違う」と書いてあって、間違えて駐車するなと警告している。「本店」は白い外壁のやや新しい建物で、創業者の大きな看板もかかっている。「創業昭和23年」とあるから、僕より先輩である。

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 「裏の小いけ」は「元祖インドカレー小いけ」との看板が掛かっているが、黄色いペンキが安っぽく、建物も古そうだ。去年は悩んだ末、「小いけ本店」に入ってポークカレー(800円)を食べた。感想としてはちょっと辛めのカレー、僕の定番「CoCo壱番屋」のものと比べると、1~2カラくらいの印象だった。「元祖対本店」のような話題作りはあるが、「CoCo壱」よりうまいかと言われればそうは思わなかった。

 

 それで今年は「元祖」の方を試してみようとやってきて気付いたのは、「元祖」の店先には「カレー百名店EAST」の表彰ワッペンが2017~2019年分3枚が貼られていたこと。これは「本店」の方には無かった思う。このアワードの権威がどれほどのものかも知らずにだが、少し期待して入り「大盛りカレー」(780円)を頼んだ。

 

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 昼時に少し間があるせいか、カウンター中心20席ほどの店内は僕のほかには客はひとりだけ。店の席数では、「元祖対本店」はイーブンという印象。1~2分で運ばれてきたのがこれ。テーブルに用意されている付け合わせが、福神漬けと紅ショウガであることは、「元祖」も「本店」と同じである。

 

 大盛りにした理由は、「元祖」の基本メニューが670円のカレーで、この値段に見合うものが「本店」にはなかったから。なるべく同じ値段で比較しようとしたわけである。さて、カレールウをかけて食べ始めたのだが、ご飯の光り方がすごい。俗にいう「銀シャリ」のように光っている。やや粘り気が少ないように感じるが、カレールウをかけるには適当な舌触りのように思う。

 

 ご飯に驚いた僕だが、カレー全体としてはあまりいい評価はできなかった。「本店」よりもさらに辛く、「CoCo壱」基準で3カラくらい。辛くても味わいがあればいいのだが、どうもただ辛いだけのように思った。SNSでの評価を見ると、「元祖派」と「本店派」がいるようで。おのおのひいきを持ち上げ、相手を非難している。共通しているのは、「元祖」と「本店」は全く違う食べ物だということだけ。え、僕はどっちだって?うーん、あえて言えば「本店」がやや上ですかね。でも、どちらももう一度行きたいとは思いませんね。この街はほかに食べたいものが一杯ありますから。