Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

食の博物館「EATALY」

 今回はキッチン付きコンドミニアムではないので、イタリアの食材をシコタマ買い込んで包丁をふるい・・・ということはできないのだが、1日ほど過ごしてみてこの町でもそれをしたくなった。では適当なコンドミニアムを探して再訪しようと思い始めた。そうなると、観光よりも生活基盤の確認が重要になってくる。

 

 街中のスーパーで店員の対応がひどかったり、レジ係に釣り銭をごまかされそうになったこともあって、いい食材店をさがすことが必須になった。で、行ってみたのが高級食材店と評判の「EATALY」。地下鉄B線ピラミデ駅から地下道を5分ほど行った先にある、4階建ての施設だ。どうも隣接する鉄道駅(ローマ・ポルタ・サン・パオロ駅)の施設を転用したものらしい。北欧の家具チェーン「IKEA」と、何軒かのレストランも入っている。

 

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 ガラスが多用された店内は、明るく開放的だ。販売されている食材の種類は膨大で、パスタの個々の違いなど僕には全くわからないようなものが区分されている。ビール・ワインやチーズは産地(ピエモンテ州とかプーリア州とか・・・)別に分かれているし、内部にブリュワリーやチーズ工房まであるのに驚いた。チーズ工房は、まるで日本の豆腐屋さんのようだ。

 

 豚のもも肉の生ハム(スペインでいうハモン・セラーノ)などの食肉も、産地別に分類してあった。かなり地域の特徴を意識した売り方だし、生産者のそのような意識も高いように思う。地方からローマに出てきて暮らしている人が、「故郷の味」を求めてやってくるのだろうか。

 

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 1時間以上かけて4階の隅々まで見た。簡単なバールから、ちょっと本格的なレストランまで入ってみたいなというお店もあった。だけど、今回は品ぞろえに圧倒されてなにも買えず・・・次回の旅行計画を立てる参考になっただけ。「EATALY」の凄さを思い出し、「まるで食の博物館だったね」とながら地下鉄ピラミデ駅まで帰ってきた。

 

 この駅はすでに地上に出ているのでプラットフォームには日が射している。ふと見ると、プラットフォーム脇に大きなサボテンが花を付けていた。ローマはパリやフランクフルトとは違い、やっぱり南方の都市ということですね。食べ物が違います。