古い友人と新しい仕事仲間、二人を引き合わせて今後いろいろ連携していきましょうという素地を作るのが今回の目的。面識のなかったことは確かなのだが、話しているうちに何人も共通の知り合いがいることがわかり（僕をそっちのけで）盛り上がり始めた。二人とも、大変社交的な性格である。
開始30分にして二人を引き合わせるという今日の目的は達したと感じて、僕は大人しくブルゴーニュのグラスを傾けることにした。本当にアボカドって、果物とは思えない濃厚な味わいがある。軽めの赤にはぴったりした食材だ。そしていよいよメインディッシュの登場。
僕のは仔羊の背肉のロースト。ズッキーニやタマネギなどの野菜の炒め物を台代わりに、３本の骨付き肉が盛り付けられてきた。焼き加減はレアと思われる。貧乏症だとは認識しつつも、骨に付いた部分の肉もこそげとって食べた。こういうところが、一番美味しいのである。
背肉というからにはフィレ肉（鶏でいうとササミ）なのだろうか、脂肪分は少なく歯ごたえがいい。ソースは野菜ベースのようでさっぱりしていて、濃厚な味の仔羊肉によく合った。そういえば昔、銀座ソニービル地下にあった「マキシム・ド・パリ」で初めて本格的なフレンチを食べたときのメインディッシュもこんな肉だった。３人で楽しく話し合いながら、メインを食べ終えた。
最後はデザート。最近外国人とのディナーが時々あるせいか、デザートなるものを少しは理解できるようになってきた。今回はフルーツ＆アイスクリーム。オレンジや干しブドウ、ベリーなどを敷いてバニラアイスクリームがたっぷり。その上にカラメルを焼いたものが乗っかている。デザートのボリュームは特に大したものだ。
一番シンプルなコースを選んでも、十分お腹いっぱいになりました。陽気で社交的な人たちだったので、気が付いたら２時間経っていました。うん、これなら今後の仕事もうまくいきそうですね。
