ローマの１週間滞在は、中央駅であるテルミニ駅前（本当にすぐ前）の「ジョベルティ」という三ツ星ホテル。レストランやお土産物屋がたくさん入っているビルの１階（日本流にいうと２階）より上が客室で、６階は朝食会場でもあるレストランだ。古い建物だが、内部はリノベーションされて間もないようで、綺麗で清潔だ。バスルームなども使いやすい。
まだ明るいうちにチェックインできたので、付近のスーパーマーケットを調査、その晩のディナー用のビール・ワイン・おつまみを仕入れた。客室には、小さいが冷蔵庫があるのがありがたい。到着記念パーティをして、その夜は早めに寝た。
朝食は朝６時半から、ハム・チーズ・ソーセージ・卵・ヨーグルト・各種野菜が揃った十分なバイキング料理でおなかを満たして、９時過ぎには出かけられるようになった。お供は、昨日テルミニ駅の自動販売機で買った市内交通１週間乗車券（１枚24ユーロ）である。最初の目的地は、旧市街の南西端テスタッチョの丘周辺である。ローマの市内交通はバスの比重が高いという。
地下鉄が３本しかなく建設が進まないのは、ちょっと掘ると遺跡にぶつかってしまい工事が中断するから。トラムはかつてたくさんの路線があったらしいが、交通渋滞解消のためだろう徐々に廃止されている。路線図に乗っていない路上の軌道を見て、市電好きの僕としては恨めしく思う。
トラム３号線に乗って、テスタッチョ市場の最寄り駅まで行った。丘とテヴェレ川の間には昔屠殺場があり、この周辺が港だったこともあって市場が形成されたようだ。テスタッチョ地区とその対岸トラステヴェレ地区が、旧市街の下町といったところ。テスタッチョ市場は平屋建てほぼ正方形の建物で、市民が買い物するところだろう観光客の姿は少ない。衣料品・野菜・肉やチーズ・園芸品・雑貨など生活に必要なものは全部そろうが、ブランドものやお土産物は売っていない。テイクアウトのピザやジュース、ジェラートを買って中央のフードコートで食べている人もいた。
このあとトラム８号線でカンポ・デ・フィオーリ広場の市場に行ったのだが、こちらは純粋に観光客向け。コンドミニアム借りて「暮らすローマ」をするなら、断然テスタッチョ市場が役に立ってくれるでしょう。
