Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

フライト上の英会話教室

 先月の海外出張も2度あった。まあ、片方が近い台湾だったことが救いだが、中2日というクルーさんでもないような連続出張は結構こたえる。長いフライトの間、飲んで食ってばかりではもたない。眠るのも、欧米路線なら4時間も眠れればラッキーだと思わないといけない。空いた時間は機内エンターティンメントのお世話になるわけだ。

 

 先月は見たいと思う映画はあまりなかった。「七つの会議」はそこそこ面白かったが、日本の企業の現場を思い出してちょっと気分が暗くなった。映画がなくても青い日系航空会社のフライトで僕が必ず見るのが、「NCIS」と「Hawaii 5-O」というアメリカのTVドラマ。特に「NCIS:ネイビー犯罪捜査班」はいつも40分くらいのドラマが3本用意されているので、往復とも見ることが多い。

 

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 海兵隊で狙撃手でもあったギブス捜査官の指揮の元、ユニークな捜査官・分析官・検視官たちが繰り広げる物語はとても面白い。「0011ナポレオン・ソロ」に相棒役で出演していたデビット・マッカラムが、ベテラン検視官役で出ているのも楽しい。

 

 時々軍艦や海軍施設の中がのぞけるのもうれしいし、なによりこれから行くことになるワシントンDCが舞台だ。「1700, M-street」などと言われるとイメージできることもある。勉強になることもあって今回見た話の中には、自動車のOBD(On-board diagnostics)端子にツールを付けて事故を起こさせるエピソードがあった。これは数年前から専門家の間では危惧されていたことだ。

 

 3カ月間は同じ3本が上映されるので同じ物語を何度も何度も見ることになるのだが、そのおかげで、登場人物のセリフが少しずつ聞き取れるようになってくるのがいい。英語をただ聞き流しているだけで英語力が増すという宣伝文句を聞いたことがあるが、映像含めて一生懸命見聞きしているのだからそれよりは効果があるだろう。

 

 そんなわけで、いい年して英語力が少しは向上していることはいいのだが、問題が一つ。犯罪・戦争関係の単語ばかり覚えてしまうので、経済や技術の話をしていてもついそういう単語が出てしまうこと。けげんな顔をされて気づき、「戦争ゲームヲタクなので」と言い訳する羽目になる。ま、それでもこの3本を見る習慣はやめないでしょうけどね。