Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

イル・ド・バカンス号

 富士急行は熱海・初島間に、定期便を1日9往復就航させている。初島は、伊豆半島の東に浮かぶ静岡県唯一の有人島である。ちなみに伊豆大島は、名前と異なり東京都に所属している。初島の人口は250人弱、水を始めとする資源の制限からか住民登録には制限があって、これ以上にならないようにしているらしい。近いけれども「離島」であり、選挙投票日は「内地」より1日早くなるという。

 
 熱海の街から南東に10kmくらいのところにあり、周囲4kmの円形テーブルのような島だ。南国の風情があるリゾートである上警護がしやすいという理由で、かつて橋本・エリツィン会談が行われたところでもある。

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 熱海港は熱海駅からバスで10分くらい。下り坂なので歩いて行っても、30分くらいで着く。登りは結構つらいから、自信のない人はバスがおすすめ。熱海港周辺では、釣りをしている人も多い。釣れるのかね?釣っていいのかね?・・・などと思いながら埠頭へ行くと、富士急行のフェリーが多い時には2隻停泊している。そのほか伊豆大島などへ行く、東海汽船の水中翼船「セブンアイランド号」が泊まっているいることもある。
 
 見る人によっては「ケバイ」カラーリングの水中翼船とは違い、富士急行初島フェリーは白もしくは白とオレンジを基調とした落ち着いたものだ。上の画像は、2014年に就航した新鋭船「イル・ド・バカンス・プレミア号」である。2階建てのように見えるが、頂部甲板、船橋甲板、上甲板、上甲板下の4層構造。
 
◆イル・ド・バカンス・プレミア
 ・全長43.0m、幅8.6m、総トン数271t
 ・最大速力 16ノット(約30km/h)、定員は605名
 ・三菱重工

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 「プレミア号」と共に現在の9往復を担っているのは、もう1隻いる「イル・ド・バカンス3世号」。いずれも25分ほどで、熱海港と初島を結んでいる。「プレミア号」就航以前には、「イル・ド・バカンス2世号」という少し古めかしいフェリー船と「3世号」との2隻体制だったが、今は「2世号」を見ることが無くなった。「2世号」というからには、僕も見たことがない「1世号」もいたのだろう。この2隻、どこかで余生を送っているのだろうか?僕がミャンマーの街中で見た、京王バス神奈中バスの車両のように。