Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

外苑前「青山杏亭」

 この何年か仕事の付き合いというのは減らしてきてほとんどしなくなったのだが、昨年から新しい付き合いができてきて今まで経験のないエリアのお店に行く機会がぽつりぽつり出来てきた。今回行ってみたのは、外苑前駅から徒歩3~4分の「青山杏亭」、日本料理のお店である。

 
 正直「日本料理」というものには、最近お目にかかっていない。欧米線のフライトでたまに食べるくらいだ。欧米で現地の人たち(日本人)が連れて行ってくれる(なんちゃって)和食の店も最近は行かないし、国内でもあまり縁がない。とはいえ、決してきらいではないので今回はちょっと楽しみにしていた。

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 南青山三丁目の交差点から少し下って行って、ビルの3階にある隠れ家のような店だ。掘りごたつ席とカウンター、全部で20席くらいだろうか。白木の新しいテーブルやカウンターがまぶしい。とりあえずビールを呑みながらまっていると、桜の季節の前菜が出てきた。ホタルイカや春野菜の明太子ソースあえなど手の込んだ料理が5つ並んでいる。和食には意外だったのが、左下のチーズ。モッツアレラを漬け込んで、軽くあぶってある。
 
 ビールの後は皆さんさまざまな飲み物を頼んだが、せっかくだからと僕は日本酒のお燗。ぐい飲みではなく小さなお猪口でちびちびと、これが日本酒本来の飲み方と思っているから。お造りも、菜の花をあしらった3種類。器も盛りつけもなかなかのものだった。第一、お盆に敷かれたペーパーが桜模様である。お酒も適量で、気分はお花見というところ。

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 その後の椀物、強肴なども品のいいものだった。入り口がちょっとわかりにくいところにあって2階に派手なお店があり、少し迷った。そんなところにこんな名店があるとは、知る人ぞ知るということなのだろう。こういう上品なお店で夕食を摂った経験はほとんどないかったので、勉強になりました。ごちそうさま。

ウィルス情報に乗ってきたウィルス

 「コロナ禍」によって僕も含めて多くの人がテレワークに移行しつつあるが、根本的に面と向かってしかできないことだけではなく、いくつか困ったことが出てきた。

 

デジタルデバイド(特に管理職に多い)が露呈した。

・アクセスが集中して社内ITリソースがパンクした。

・その対応に追われてIT部門そのものもパンクした。

 

 意地の悪い総務部門などは、ここしばらくの行動ログを分析して不要な人間を洗い出そうとしているかもしれない。リストラ要員探しのツールとして利用されかねない。ある意味の朗報としては、デジタル活用が増えたことでGAFAなどが求人を増やしていること。倒産する企業がある一方で、次世代型の企業は雇用を増やせるのだ。

 

 もっと深刻な疑惑もある。例えば先日日米の大学間の会合で使われたビデオ会議アプリの「Zoom」。以前から、バックドアがあってセキュリティ性に問題があるのではとのウワサがあった。それが人気を博してきたことによって、警鐘をならす記事も出た。

 

https://jp.techcrunch.com/2020/04/01/2020-03-31-zoom-at-your-own-risk/

 

 僕のオフィスでは「Webex」を使っているし、Microsoftの友人からは「Teams」を薦められた。現時点では、その優劣は僕にはわからない。

 

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 もっと困った問題は、「COVID-19」騒ぎに便乗したサイバー攻撃が増えていること。テレワークなどが増えるからそれを狙ってのものということもできるが、もっと直接的に「新型コロナ関連の情報を送ります」としてコンピュータウィルスを送り付けてくるようなケースだ。

 

https://enterprisezine.jp/news/detail/12799

 

 このような傾向は知っていたのだが、昨日僕のところにも怪しいメールが。

 

題名:COVID-19に関する最新のワクチン情報

本文: ご関心のある方へ。COVID-19の最新ニュースとワクチンのリリース関連情報を添付します。宜しくお願いします。

署名:武漢ウィルスアドバイザリチーム、xx博士

 

 調べてもらったところ、添付Fileにはごく一般的な「Trojan.Gen」ウィルスが仕掛けてあったようです。人の弱みに付け込むのはある意味常套手段ですが、ちょっと卑劣だなと思います。

国会議事堂前のAPAホテル

 半年ほど前にも一度あったのだが、朝早くからキャピトル東急での朝食会議に今回も参加することになった。前回のスピーカーは政界のデジタル通、大臣経験者だった。今回は財界の重鎮、大手ICT企業の会長職にあり業界団体でサイバーセキュリティ委員会の委員長をされている方だ。

 

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/06/22/140000

 

 例によって始発の新幹線で行っても間には合うのだが、万一にも遅れては失礼だと思ってまた前泊することにした。前日に会食が入っていたせいでもある。キャピトル東急東京メトロ千代田線国会議事堂前駅の上にある。同じビルには大手シンクタンク「三菱総研」も入っていて、首相官邸に道路を挟んで隣接している。

 

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 便利なところなのだが、宿泊するとなるとお高い。そこでキャピトル東急の隣にある「APAホテルPRIDE国会議事堂前」に宿泊することにした。17階建てで、屋上には展望室付きの大浴場まである。客室は狭いけれど、ベッドの下に荷物を入れるスペースがあるなど合理的な配置で、狭さを感じさせない。ベッド上のシャンデリア風の照明も豪華だ。

 

 「PRIDE」と冠しているように、普通のAPAホテルから1ランク上の設備を用意している。髭剃り用のカミソリも立派なもので、1回で使い捨てるのはもったいない。一方チェックイン・アウトの仕組みなどは無機質なくらい合理的。会員カードを窓口機に入れて、タッチパネルを操作するとカードキーが出てくる。

 

 まあ「豪華さを持った、泊まる機械」のようなものだ。早めにチェックインして荷物を置いて会食会場に向かおうとしたら、浴衣姿で大浴場に出入りする人たちに会った。都会のホテルとしては珍しい光景だ。

 

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 たっぷり眠って、翌朝気分よく目覚めた。お腹は空いているが、隣のホテルで朝食が待っているのだから問題ない。やはり無機質にチェックアウトして、早めにキャピトル東急の会議場に向かった。なかなか立派な朝ご飯に、面白いお話をうかがって満足いく朝になりました。そろそろ「緊急事態宣言」も出そうで、そうなったらこんな会議もできませんが、「コロナ禍」が過ぎたらまた、このパターンで両ホテルにお世話になるでしょうね。

桜はいつも通りなのに・・・

 気温変動の激しい春である。例年にない暖かさになって、桜の開花も早くなった。実は熱海より東京の方が、ソメイヨシノの開花は早い。アタミザクラはカワヅザクラと同じ種類なので、2月には咲いてとっくに葉が茂っている。

 

 東京に桜の名所はいくつもあるが、僕も少しだけ暮らしたことのある中目黒の「目黒川の桜」も見事なものだ。昨年暮れの忘年会で、この川のほとりにある「Marzac7」というイタリアンパブに来た。結構飲んだので、帰り道が危なかったような気もする。

 

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/12/30/140000

 

 そのくらい気持ちのいい店だったし、懐かしい場所だった。ただ、例年通り桜の花は満開になって美しいのだが、いかんせん人通りがほとんどない。ちょうど用事があって、3カ月ぶりに中目黒駅に降り立った。1ブロック先に川が流れていて、花びらも散りかけていたのだが花見の宴を張れそうなところには厳しくロープで囲われていた。

 

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 付近のお店も多くは開いているのだが、当然のように客の入りは少ない。出掛けてくる前に「Marzac7」の忘年会を企画してくれた外資系の人と会合をしていたので、ふと「あのお店どうしているだろう?一番の稼ぎ時なのに」と思った。

 

 東京都からは「三密のカラオケ・バー・ナイトクラブなどには行かないように」との要請が出ているが、Open Spaceの宴会なら少なくとも「一つの密」は回避されるから、花見の宴はいいのではないかと思う。そこに「Marzac7」から、自慢の料理を運んできてもらえばいいのに・・・。

 

 今月1日で全面禁煙とは言うものの、Closed Spaceでたばこの煙がもうもうと立ち込めるイメージのパチンコ店が営業出来ているのも不思議だ。この業界に要請していないのも問題だが、要請では強制力はないので、やっぱり「緊急事態宣言」をする必要はあろう。ただこれもできるだけ局地的に、多くの国土では自由な活動を続けられるようにご配慮いただきたい。もう手遅れかもしれないけれど、これから花見ができる地域では特に・・・。

クレムスの白ワイン

 観光船でなだらかな川を下る、川沿いには堤防らしきものはない。周辺の丘には古いお城、童話の世界にあるような街が桟橋沿いに広がっている。ヨーロッパの街を巡るクルーズ船には、海ではなく川を行くものもある。有名なのはライン川下りだが、ドナウ川下りというものもある。

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 ドナウ川下りのハイライトは、ヴァッハウ渓谷だという。メルクからクレムスあたりの風景が人気である。ウィーンからは列車で日帰りできるところで、一度はいってみたいと思っている。それを先取りというわけではないが、ウィーンへ行ったら「クレムスの白ワイン」を一度は味わいたい。
 
 ボーデン湖の北側の街フリードリッヒスハーフェンなどでは、湖の反射光を受ける緩やかな斜面でブドウが育っている。このように、水面の反射光は良いワインを生む要素になるのだ。クレムスの地形もそう、ドナウ川の反射光がワインに生きてくる。
 
 一昨年のウィーン出張でも、ホテル呑みと決めた日はSPARというスーパーマーケットで買ってきたビールとワインを味わった。双頭のワシはハプスブルグの紋章、ひょっとするとクレムスのワインはハプスブルグ家の領地(天領)で作られていたのかもしれない。
 
 加えてキャップの上部には、赤白赤のオーストリア国旗を模した模様が付いている。上から見ると純粋国産ですよ、とキャップが語りかけてくるように思える。アルコール度数は、ちょっと控えめの11~12度くらい。少し冷やしてきりっとした味わいが気に入っているし、アルコールが強すぎて倒れてしまうようなことも・・・量によるが、ない。
 
 最初のウィーン滞在時も、SPARというスーパー(定宿マイプレイスと同じ建物にある)で見つけて何回か呑んだ。前回出張時もメルクールで買ってきたシュニッツェルとハムの類をつまみにゆっくり呑んだのだが、これは美味しかったね。クレムスの白、これからもお世話になりますよ。